• No.98 匿名

    15/09/01 12:29:22

    娘でも妹でも妻でもない…女性が作る大河ヒロイン

    2015年9月1日 11時19分
    日刊スポーツ

     2017年NHK大河ドラマが、柴咲コウ(34)主演の「おんな城主 直虎」に決まった。戦国時代の女武将、井伊直虎の生涯を描く。大河56作の歴史の中で、チーフプロデューサー、脚本、主演の3要素すべてを女性が担当する初の作品でもある。「井伊直虎って誰?」という雰囲気で始まった発表会見は、終わるころには「目のつけどころがいい」と早くも評判だった。
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     「おんな城主 直虎」のチーフプロデューサー(制作統括)は、連続テレビ小説「ごちそうさん」(12年)でチーフを務めた岡本幸江氏。女性が大河のチーフプロデューサーを務めるのは、02年「利家とまつ」(主演唐沢寿明)の浅野加寿子氏以来となる。チーフも脚本も主演も女性という初のケースであることを取材陣から指摘された氏は「知らなかった」とびっくり。過去の作品リストを見ながら「確かに、3人とも女性というのは初めてかもしれませんね」。昨年、自局の「歴史秘話ヒストリア」で井伊直虎を知り「いつかこの人の人生をドラマで追ってみたい」と情熱に火がついたところに、大河の担当が決まったという。「女性ヒロインものをやりたいとうより、井伊直虎さんをやりたかった。結果、主役が女性になった」と舞台裏を明かした。
     実際、戦国時代に実在した井伊直虎の生涯はかなりドラマチックで魅力的。井伊家の姫として生まれながら、当主や後継者を次々と戦で失い、お家断絶の危機に「直虎」を名乗って家督を継いだ。

     当初は「誰?」みたいな雰囲気も漂っていた会見場は、次第に「面白そう」「目のつけどころがいい」と好感触。ジャンヌ・ダルクや「ベルサイユのばら」のオスカルを重ねる人も多いようで、ベルばら世代の女性記者などからは「オスカルのように男装して戦うシーンはあるのか」「衣装など、ビジュアルは」などの質問も飛んだ。実際の直虎は戦には出ていないようだが、岡本氏は「肖像画が残っていないので、どんな格好にするかはこれから考えたい。美しさが城主として花開く感じにはしたい」。大河の発表会見の中でも、硬軟含めて質疑応答が活発だった印象だ。
     いち早く盛り上がったのがゲーム好きな人たちだったことも面白い現象だった。井伊直虎は「戦国BASARA」や「戦国無双」などの武将ゲーム界ではよく知られた名前。美人でめっぽう良い女大将として人気のキャラで、ネット上では「大河に井伊直虎キターーーー!」とすぐに話題を集めた。特に「BASARA」の直虎は雰囲気が柴咲コウさんに似ており、歓迎の声が多いのも特徴だ。柴咲さんの起用理由について、岡本氏は「虎のような強さと美しさを併せ持つ俳優さん。女性城主として活躍したのが30代前半というのも実年齢に合う。何より、こ自身もちょっと虎っぽいとうか、大型ネコ科動物っぽい。『直虎』の名前にぴったり」。柴咲さんは、20歳から47歳までを担当する予定という。
     脚本は、TBS「仁-JIN-」「天皇の料理番」などのヒットドラマて知られる森下佳子氏。岡本氏とは「ごちそうさん」でもタッグを組んだ。岡本氏は「時代のうねりをダイナミックに生きる人々を描くのを見て、まだまだこの人どんどん書ける方だと確信しました」。森下氏は、発表資料に「血湧き肉躍る戦国を直虎さんとともに熱くしたたかに生きていくのが今から楽しみでならない」とコメントを寄せている。
     いくら女性ヒロインものがウケる傾向とはいえ、このところの大河ヒロインは、××の娘とか、××の妻とか、××の妹などのパターンが続いた。行動範囲や人脈などストーリーに無理があるし、一般人女性ではあこがれ感に欠けるのも事実だ。「おんな太閤記」や「篤姫」がウケたのは、時代の要人と会っていそうな身分上のリアリティーがあり、いかにも夫をコントロールして歴史を動かしたような物語上の夢が膨らむからだ。一国の当主として今川義元や武田信玄と渡り合った直虎は、久々の堂々の女主人公。あの時代の誰と会っていてもおかしくないリアリティーがあり、戦国時代を本人目線で大いに暴れてくれそうで、わくわく感が広がる。
     といっても、はるか再来年の話だけれど。

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