• No.72 匿名

    15/08/28 01:01:52

    >>71《続き》

     ひき殺してやる-。
     男性に肩を抱かれる妻の姿を見て、理性が吹き飛んだのだろうか。

    アクセルを踏み込み、ハンドルを2人の方向に切った。

     加速した車は2人を背後からはね、そのままフェンスに衝突。

    袋谷容疑者は車から降りると、包丁を手に2人に迫った。

     よく見ると、男性は自分の高校時代の先輩だった。

    DVをしていたことを棚に上げ、自分から逃げて行方をくらませた妻の不倫をどこかで疑っていた袋谷容疑者。

    包丁を自らの腹部に突きつけるようにして2人に近づくと、こう叫んだ。

     「よりによって、なんでお前やねん!」

     怒号は近隣の住宅に響き渡った。

    この直後、通報で駆けつけた警察官が袋谷容疑者を取り押さえた。

    車にはね飛ばされたにもかかわらず、幸い2人のけがは頭部の打撲程度だった。

    「2人で暮らしたい」から一転…

     府警がDVを把握したのは今年1月。

    妻が「夫から平手で顔をたたかれた」と府警河内署に相談したことがきっかけだった。

     捜査関係者によると、袋谷容疑者は定職にも就かず、蓄えもない生活を妻に非難されることに腹を立て、暴力をふるうようになったという。
     同署の聞き取りに対し、袋谷容疑者はDVを認め、「反省している。二度とこういうことはしない」と発言。

    妻は「これからも2人で暮らしたい」と謝罪を受け入れた。

    同署はその後、妻と月に1回連絡を取り、安否を確認。

    5月になり、妻から「仲直りした。もう連絡は結構です」と告げられ、対応を打ち切った。

     だが6月、事態は急変する。

     袋谷容疑者による暴力が再発し、妻が、当時住んでいた東大阪市に「だんなから暴力を受けている」「避難したい」などと訴えたのだ。

    妻は同月25日からDV被害者を保護するシェルターに一時避難。

    7月9日、妻の申し立てを受けた大阪地裁がDV防止法に基づき、袋谷容疑者に6カ月間の接近禁止命令を出した。

    「お前が悪い」と先輩から〝絶縁〟

     実はこの間、袋谷容疑者は、後に車で轢(ひ)き殺そうとした先輩の男性に連絡を取っていたという。

     「(妻が)どこにいるか知ってますか。連絡がつかないんです」

     2人は同じ定時制高校に通い、ともに生徒会の役員という関係で、旧知の仲だった。

    結婚後、妻を男性に紹介したこともあった。

    《続く》

  • No.73 匿名

    15/08/28 01:16:25

    >>72《続き》

     袋谷容疑者から相談された男性は妻に連絡。すると、袋谷容疑者からDVを受けたこと、暴力から逃れるために現在シェルターに避難していることを明かされた。

     「お前が悪い。お前とは二度と付き合わない」

     男性は袋谷容疑者に〝絶交〟を突きつけた。
    これを機に、男性は妻の相談に親密に乗るようになったといい、「追い詰められた妻にとって、唯一頼れる存在になっていた」(捜査関係者)という。

     一方の袋谷容疑者。
    妻と連絡がつかない状況は変わらない。
    「俺は妻と引き離された」「妻は今、どこでどんな生活をしているのだろうか」「もしかして新しい男でもできたのか」

     焦りと疑念が募っていった。
    妻の転居先は通販業者から

     府警によると、大半のシェルター入居者は、避難後3~4週間で転居先を決める。
    同様に、妻も入居から1カ月が過ぎた7月25日、藤井寺市のマンションに転居した。

     通常、こうしたことをDV加害者である袋谷容疑者が知るよしもない。

     「どうやって妻の新住所を知ったのか?」

     捜査員の質問に、袋谷容疑者はこう答えた。
    「妻が利用していたインターネットの通販業者から転居先を聞いた」

     妻の引っ越し当日で事件前日でもある7月25日には、藤井寺のマンション周辺をうろつく袋谷容疑者の姿が目撃されていた。

     「妻がシェルターに逃げていることなどを隠し、言葉巧みに転居先を聞き出したのだろう」

     あまりの執念深さに驚く捜査関係者。
    大阪地検堺支部は8月、事件の全容解明に向け、袋谷容疑者の鑑定留置を裁判所に請求、認められた。
    「シェルター後」の甘さ

     「公務員と違い、民間業者は守秘義務が課せられていない現状がある。このため、DVやストーカーの加害者に悪用されることも珍しくなく、完全に個人情報の漏洩(ろうえい)を防ぐことは難しい」
     こう指摘するのは、常磐大大学院の諸沢英道教授
    (被害者学)。

    「欧米では、荷物の受け取り先として当面の間は私書箱やシェルターを指定することは当然の対策。日本では『シェルター後』の意識に甘さが残っている」と批判する。

     その上で、「悪意ある者がいれば個人情報は漏れるという前提に立ち、行政やシェルターが被害者支援策を強化することが重要」と述べ、
    「被害者がシェルターから出る際に、『新住所はたとえ業者や親族であっても簡単に教えない』などとしっかり指導すべきだ」と提言している。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。