自宅玄関で女性死亡　のど元に刺し傷　東京・足立 へのコメント（No.27）

「仲良し３姉妹」引き裂いた遺産

　小金持ちの悲劇か。
背景には遺産をめぐる３姉妹の不満もあったようだ。

　警視庁に殺人容疑で逮捕されたのは、不動産管理の江川悦子容疑者（４３＝足立区江北）、無職の小杉山真由美容疑者（３７＝千葉県袖ケ浦市）の妹２人と、悦子の内縁の夫で会社員の深沢薫容疑者（４４＝埼玉県戸田市）。

　近隣住民によると、江川家は戦前から代々続く地主だという。
「弘子さんのお父さんは電力会社に勤め、お母さんは警察官の娘という真面目な一家でした。
お父さんは４年前に他界し、お母さんも昨年夏に亡くなった。
その後は、離婚して実家に戻っていた弘子さんと小６の娘さん、悦子さんの３人暮らし。
真由美さんは千葉に嫁いでいましたが、相続関係でモメていると聞いていました」（近隣住民）

　殺害現場になった自宅の敷地面積は２２３坪。
土地の所有権は亡くなった母親のままだ。
「土地だけで１億５０００万円は超える。
江川家はその他にも４０台分の駐車場と１２部屋あるアパートを所有。
家賃などで月に１２０万円ほどの収入があったようです」
（地元不動産業者）

　姉妹でのんびり暮らせそうだが、別の近隣住民がこう言う。
「弘子さんは数年前に離婚してからうつ病を患って通院していた。
だから悦子さんが弘子さんはもちろん、小６の姪っ子の世話までしていた。
家事や送り迎え、不動産の管理を１人でやっていたのです。
普段はにこやかでしたが、時折、疲れた表情を浮かべていた」
　ストレスがたまっていたのか……父親は生前、３姉妹に遺産をどう分けるかきっちり決めていたという。
そんな親心が無駄になってしまった。

(日刊ゲンダイ)