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http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150424/CK2015042402000026.html
地鳴りが聞こえた。大地震の前兆では-。インターネット上で県内のユーザーからこんな書き込みが相次ぎ、街の話題になっている。
津地方気象台によると、書き込みのあった十二日未明には津市沖で微弱な地震が起きていた。
今月上旬は雨の日が多かったことから、土砂災害の前兆として地鳴りが起きた可能性を指摘する専門家もいる。
◆「土砂崩れの予兆」指摘の識者も
「今のは確実に地鳴り」。インターネット上の短文投稿サイト「ツイッター」などでは十一日深夜~十二日未明にかけ、
県内で地鳴りを感じたという人の書き込みが相次いだ。茨城県内の海岸に十日、大量のイルカが打ち上げられたことと関連付け、
「大地震の前兆か」と不安をつづる内容も目立った。
津地方気象台によると、地鳴りに関する一般の問い合わせはこれまでに五件あった。地震は震度計や津波計で計測するが、
地鳴りは観測事項になく、発生の有無は分からないという。
気象台によると、十二日午前一時すぎ、津市沖の伊勢湾でマグニチュード最大2・4の地震が五回起きた。
ただ、いずれも微弱で、体に揺れを感じる震度1を下回ったため発表はしていない。揺れを感じない震度ゼロの微弱な地震は、
常に起きているという。
同気象台の滝沢倫明(ともあき)・東海地震防災官は「震源に近い沿岸部の住民が、
かすかな揺れや地鳴りを感じた可能性は否定できない」と話す。気象台によると、十一日から二十三日の夕方現在、
県内八十七カ所の観測地点で震度1以上の地震は発生していない。
地鳴りは地震で起きるとは限らない。三重大大学院生物資源学研究科の葛葉泰久教授(自然災害科学)は
「土砂災害の予兆だった可能性もある」と話す。
雨などで土砂崩れが起きる前に、地表部分の土が滑り落ちたり、木の根が切れたりして音がするケースがあるという。
今月上旬の県内は雨の日が多く、地鳴りの報告があった前日の十日は、津市で一九・五ミリの降雨を記録。
住宅部に近い山で小規模な土砂崩れが起き、その音が聞こえた可能性も考えられる。
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