携帯官能小説 へのコメント(No.308

  • No.308 匿名

    15/01/30 16:46:51

    無理に笑う必要はないけど、せめて『おはよう』と『おやすみ』だけはお互いに笑顔で言うようにしようってなったの。』

    父親が亡くなって4年が経っていた。
    愛する人を突然の事故で亡くす痛みとは、想像を遙かに超えるものだろう…
    母と娘、2人で悲しみを乗り越え共に歩んできた絆の深さ、母の深い愛情と娘の母を労る気持ち、尚志は改めて有紗を、そして有紗の母親を、自分が幸せにしてあげたいと心から思った。

    夕方、母親を誘い3人で外食に出掛けた。
    母親は最初は遠慮したが、尚志が是非とも一緒にと誘うのを断るのは失礼だと思った。
    洒落たイタリアンレストランへと入り、
    『今夜の食事は有紗の誕生日祝いと、大切な有紗を産み育ててくださったお母様への、僕からの感謝の気持ちを込めたプレゼントです。好きなだけ食べてください。』
    と笑顔で言った。

    母親は、有紗を祝う為だけではなく、自分に感謝を伝える為に誘ってくれたことを知り、尚志を本当に紳士的で優しい男だと認め、有紗と付き合ってくれてることに改めて感謝した。

    食事中、楽しい一時を過ごしながら母親は、尚志に将来の夢や目標を聞いた。
    『今バイトでやってるモデル業を本業にしつつ、傍らでカウンセリングの仕事もしていきたいです。何より有紗が毎日傍で笑ってくれてて、お母さんが有紗の産んだ赤ちゃんを抱っこして笑ってる、皆が安心して暮らせる家庭を僕が責任を持って築き上げたいと思ってます。』
    有紗も母親も、半ばプロポーズのようなこの言葉に驚いたが、尚志のその真っ直ぐで強い眼差しは、その言葉に嘘偽りが全くないことを物語っていたのだった。

    食事を終え、有紗と母親を自宅まで送り届けた時だった。
    『ちょっと上がって行きなさいな。』
    母親が言った。

    リビングでくつろぎながら、母親が
    『尚志くんは一人暮らし?』
    と何気なく聞いた。
    そうだと知ると母親は
    『この家で一緒に暮らしましょうよ。そしたら家賃と光熱費が浮くわよ?』
    ビックリするようなことを突然言い出した。
    『この家は男が居ないから、女だけだとやっぱり怖くてね…』
    『そうだよ、いいじゃん!そうしなよ!』
    2人からそう言われ、将来的に結婚したら一緒に住むつもりで居た尚志は、分かりましたと快諾した。


    恵はスーツケースをガラガラと引きずって、駅前で浩介の車を待っていた。
    今日は浩介の誕生日で、これから2泊3日の沖縄旅行へと出掛けるのだ。

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