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- 匿名
- 14/12/23 08:05:58
ソース中日新聞
夜間に歩行者がはねられて死亡した交通事故は、県内で十一月に十六件(十六人)あり、全ての事故で車のフロントライト(前照灯)が事故時に「ロービーム」だったことが、県警のまとめで分かった。交通法規では走行中は上向きの「ハイビーム」にするのが基本で、歩行者の発見にも役立つため、県警が周知に力を入れている。
県警交通企画課によると、日没から日の出までを「夜間」と定義して分析。死亡した十六人のうち十三人(81%)が高齢者だった。
夜間に歩行者がはねられた事故は前年同期にも十一件(十一人)あり、これらも全てのケースで「ロービーム」だった。
ハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と定義され、道交法は、
対向車とのすれ違いやすぐ前方にほかの車両がいる場合に限り、フロントライトをロービームにするよう定めている。
ハイビームは百メートル先までを照らすことができるが、ロービームでは四十メートル先まで落ちる。
時速六十キロで走行中の車が急ブレーキを踏んで停止するには、四十メートル前後が必要とされ、
ロービームでは歩行者に気付いてから急ブレーキを踏んでもギリギリ手遅れになる計算になる。
だが、こうした理解が浸透しているとは言い切れず、交通企画課の久島泰志次席は「ロービームが原則との誤解も多い」と話す。
そもそも、フロントライトをハイビームとロービームに切り替えられることを知らない人も「少なからずいる」という。
県警では昨年十二月から、夜間の歩行者事故をなくそうと、ハイビームとロービームのこまめな切り替えを呼び掛ける
「ライトアップいしかわ運動」を展開。チラシを配布するなどして周知に力を入れている。
冬場は日暮れが早くなる時期に当たり、日没後も帰宅途中の車両や歩行者が多く行き交う。
久島次席は「車両が連続する市街地ではハイビームにする機会はないが、暗い夜道では『歩行者がいるかもしれない』という意識を持ち、状況に応じこまめな切り替えをしてほしい」と呼び掛けている。
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