- ニュース全般
- 匿名
- 14/12/03 21:15:48
宮城県石巻市の幼稚園の送迎バスが津波に遭い、犠牲となった園児の遺族が損害賠償を求めていた裁判の控訴審で、3日、和解が成立した。
この裁判は、震災の津波で死亡した日和幼稚園の園児4人の遺族が幼稚園を相手取り、総額2億7000万円の損害賠償を求めていたもの。日和幼稚園では、震災の発生直後に高台にある幼稚園から海側に送迎バスを出発させ、乗車中の園児5人が津波の犠牲になった。
一審の仙台地裁は去年9月、幼稚園側の責任を認め、総額1億7000万円余りの支払いを命じたしかし幼稚園側は不服として控訴し、二審の仙台高裁では、裁判と並行して和解の協議が続けられてきた。
12回に及んだ和解協議の中で、仙台高裁は「園児の犠牲が防災対策に生かされるように」として和解を勧告。そして3日、幼稚園側が法的責任を認めた上で、心から謝罪する意思を表明した一方、損害賠償を総額6000万円まで減額することが決まり、双方の間で和解が成立した。
長女を亡くした佐藤美香さん「子どもたちが守れる世の中になってくれればいいなという願いも含め、和解という選択をしました」
和解を受け、幼稚園側は「司法の勧告を厳粛に受け止め、これからも幼くして失われた尊い命に思いをいたし、静かにご冥福を祈る所存です」とコメントしている。
((c)日テレNEWS24 12/03 20:43)
- 0 いいね