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- 匿名
- 14/11/02 06:44:23
虫歯から見つける児童虐待、早期対応へ新たな取り組み
TBS News-i 11/1 18:44
1日から児童虐待防止月間が始まりました。虐待への対応は何よりも早期発見が重要ですが、「虫歯から虐待の芽を見つける」という新たな取り組みが始まりました。
これは11歳の男の子の口の中の写真。前歯にひどい虫歯があり、原形をとどめていません。永久歯の多くが虫歯です。これは小学校に入学する直前の女の子。やはり虫歯ばかりで前歯もほとんどありません。 「口の中はほとんど治療痕はなく、大きな虫歯があった」(川崎市歯科医師会 川越元久 常務理事) どちらの子も診察した川崎市の川越元久医師は、いずれも育児放棄、いわゆるネグレクトを疑ったといいます。虐待された子どもには虫歯が重症化する傾向があるというのです。 「口の中は“生活の鏡”。子どもの場合は特に出やすい。養育環境が口の中に現れる」(川崎市歯科医師会 川越元久 常務理事) 子どもの口の中から虐待の兆候をいち早く見つける。そんな動きが始まっています。 歯科検診を受けているのは、虐待を受け、保護者から一時的に引き離された子どもたち。ここは児童相談所です。この児童相談所がある三重県では、小学校で歯科医と連携した取り組みを行っています。 まず初めに、子どもに3つの質問をします。歯にフッ素を塗ってもらったことがあるか。寝る前に歯を磨くか。帰宅時に手を洗うかをチェックします。チェックが1つ以下だった子は、次に学校の歯科検診で虫歯の数と治療した歯の数を調べます。虫歯の方が多い場合、学校で見守りが必要な児童とするのです。 実際に去年、三重県内の小学校で5000人余りの児童を対象に調べた結果、468人が見守りの対象となりました。 「『手を洗いますか』というような一見、歯科と関係ない項目があるのが特徴。(虫歯に)生活習慣を加えることで、確実に問題のある子だけを感知できる」(調査手法を開発 三重県歯科医師会 羽根司人 常務理事) この取り組みにより、虐待の中でも特に発見が難しいネグレクトへの早期対応が期待されています。(01日14:38)
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