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- 匿名
- 14/02/16 03:33:27
津市の市民団体「フードバンク多文化みえ」が、包装不良などを理由に廃棄される食品を、低所得者や外国人の支援団体に無料で配っている。
米や菓子、ミネラルウオーターなど年間43トンに上る。
共同代表の中村博俊さん(54)は「十分に食べられるのにもったいない。必要な人に有効に使ってもらえるように活動を続けたい」と話す。
2年前まで津市のブラジル人学校の代表だった中村さんは、2008年秋のリーマン・ショックで生徒の保護者の多くが失業し、日々の食事にも困る姿を目の当たりにした。
そんな時、名古屋市のNPO法人「セカンドハーベスト名古屋」」(2HN)が企業から廃棄される食品を募り、無償提供していることを知った。
2HNから食品を提供してもらい、県内の日系ブラジル人や外国人の支援団体に配布。
口コミで広がって配布量は年々増え、昨年10月に仲間と「多文化みえ」」を立ち上げた。現在は、県内の26団体、計1700人に配っている。
毎週土曜日の午後2時から2時間、津市の倉庫で中村さんらが、食品を求める団体のメンバーに段ボール箱を渡す。
中身は、賞味期限が半年後に迫った備蓄用の水やカップラーメン、包装紙にシワが入ったクッキーなどさまざまだ。
四日市市のブラジル人学校「ニッケン学園」は、月3回ほど冷凍コロッケやトマト缶などをもらい、140人の児童生徒の給食に利用。
苦しい家計の中で保護者が支払う給食費を含む授業料を有効に使うため、節約しながらおいしい給食を提供しようと学校は工夫を重ねている。
中村さんは「外国人は派遣社員が多く、収入が減ると食費を削るしかない。今後は生活保護世帯など、必要とする人や団体にもっと配っていきたい」と語る。
(中日新聞)
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