官能小説得意な方!

  • 下話
    • 1803
    • ゆり
      14/09/24 00:00:17

    「よし、早く部屋を出よう。」



    ここは、冷静さを取り戻すにはあまりにも彼女の匂いが残り過ぎている。



    急いで髪を整え、お気に入りの服を選び、着る。
    ハットを頭に乗せ、鏡を見る。



    「よし!って、痛ってぇぇぇ!!!」



    何かを踏んづけた。



    ん‥?なんだ‥?



    床を見ると、キラリと光るものが落ちていた。



    俺はそれをそっと拾い上げ、左手に取った。






    「あっ‥」





    彼女の笑顔が思い浮かぶ‥



    ライブの話を無我夢中で話す、あの彼女の笑顔




    俺は左手をギュッと握りしめ、それを自分の身に纏った。









    俺には、待っていてくれているファンがいる。

    そして、そんなファンを笑顔にしたいという同じ思いを抱えたメンバー。

    俺は熱い思いを胸に、みんなの待つドームを目指した。






    【終わり】

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