徒歩暴走族の迷惑行為、口でエンジン擬音

匿名

匿名

13/06/23 02:16:02

「バーリバリ」、大挙して迷惑行為
産経新聞 6月22日 18時31分配信

紫色の服を着た「徒歩暴走族」役の警察官を取り押さえる警察官ら。徒歩暴走族を排除するための訓練だ=兵庫県姫路市(写真:産経新聞)
 兵庫県姫路市に夏の訪れを告げる「姫路ゆかたまつり」が22~24日に開かれる。全国でも有数という約700の出店が市中心部の大手前通りなどに並ぶ中、浴衣姿のカップルや家族連れなどが散策を楽しみ、パレードやダンスといった多彩なイベントで盛り上がるが、かつては特攻服を着た若者らがバイクではなく、電車などで大挙して押しかける「徒歩暴走族」として迷惑行為を繰り返したり、生卵が飛び交ったりと、まつりが大荒れになったことも。市が取り締まるための条例を施行した効果もあり、近年は特攻服姿は見られなくなったものの、興奮した若者同士の小競り合いなどは絶えないため、関係者は一般市民が安心してまつりを楽しめるよう警戒に余念がない。

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■徒歩暴走族を摘発

 「バーリバリ、バーリバリ」。紫色の服を着て「播州連合」を名乗る徒歩暴走族に扮した警察官が、バイクのエンジンをふかす擬音を声高に叫びながら、目の前の警察官を威嚇する。

 姫路市三左衛門堀西の町の市防災センターで6月18日、市や兵庫県警姫路署などから約100人が参加し、合同で行った取り締まり訓練だ。

 市職員がプラカードを掲げ、徒歩暴走族に中止命令を発した。「あなたの行為は著しく公衆に迷惑及び不安を覚えさせるものであり、姫路市民等の安全と安心を推進する条例の禁止行為にあたるので、大勢の人が集まる公共の場所からの退去を命じます」

 3度警告しても騒ぎをやめないため、警察官が取り押さえ、条例違反の容疑で摘発した。これは訓練だが、実際の違反者は5万円以下の罰金に処せられることもある。

■大荒れの平成12年

 そもそも徒歩暴走族とは何か。

 姫路市や兵庫県警によると、発祥は北海道との説がある。冬場は路面凍結や豪雪によりバイクなどで暴走できないため、地元の暴走族が徒歩で繁華街を徘徊(はいかい)し始めたのがきっかけらしい。

 姫路ゆかたまつりでは平成8年ごろから出没し始め、12年には同じ播州地域の相生市の恒例行事「相生ペーロン祭」で警察官の詰め所が特攻服を着た集団に襲撃された。同年のゆかたまつりでは徒歩暴走族とやじ馬が姫路駅前を埋め尽くすほど集まり、その数は数千人ともいわれる。

 駅前が車の乗り入れ禁止のため、徒歩暴走族は電車で姫路入りしてから特攻服に着替え、「バーリバリ」などとエンジンをふかす擬音を叫びながら、駅前のモニュメントによじ登ったり、バリケードで固めた県警機動隊に生卵やペットボトルを投げつけたりして暴れ回り、数十人の逮捕者が出る事態となった。

■条例に成果

 このままでは一般市民にも危険が及ぶため、姫路市は翌13年、2人以上で他人に不安を覚えさせる暴走行為を禁じる「姫路市民等の安全と安心を推進する条例」を制定・施行。20年からは特攻服を着ること自体を禁止する改正条例を施行している。

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