柔道女子15人告発 へのコメント(No.446

  • No.446

    13/02/06 12:41:35

    迷っています。スポーツではなく武道だった柔道にも、完全なるスポーツの論理を持ち込んでいいものなのか?
    金子 達仁 | スポーツライター/FC琉球スーパーバイザー
    2013年2月1日 18時40分

    そろそろ体罰問題から離れてオリンピックの招致活動について触れようと思っていたのですが、またしても大騒動が勃発してしまいました。柔道の問題です。
    ここまで騒ぎが大きくなってしまうと、触れないわけにはいかんでしょ。

    改めて言うまでもないことですが、大前提として、わたしはスポーツに於ける体罰に反対です。
    ていうか、スポーツに罰を持ち込むという発想自体が間違っていると思ってもいます。

    じゃ、なぜ反対なのか。

    体罰くらってサッカーが、バスケットが、ゴルフがうまくなるとは思わないから──突き詰めると、この一点に尽きるわけです。
    では、うまくなるのなら体罰はあっていいのか。
    わたしの答はイエス、です。

    殴られることが、罵られることが、自分の技量であったりチーム力の向上に確実につながるというのであれば、どうぞ殴ってください、罵ってください。
    勝ちたくて、強くなりたくてどうしようもない自分にさらなる力を与えてくれるなら、ビンタだろうがグーだろうが言葉の暴力だろうが、どうぞどうぞ。
    メッシやコービー・ブライアントやタイガー・ウッズも過酷な体罰に耐えたからこそいまがあるっていうんなら、わたしは体罰を認めます。
    愛情なんかなくたっていい。うまくなれるなら。勝てるなら。ハハッ。

    もちろん、殴られてうまくなったサッカー選手なんかいなかったし、これからもいるわけがない。
    なので、体罰はくだらん。
    無意味。卑怯。スポーツに体罰を持ち込む指導者には侮蔑を。そう主張してもきました。

    ただ、ずっと迷ってたし、いまも迷ってることがあります。

    もともとはスポーツではなく武道だった柔道にも、完全なるスポーツの論理を持ち込んでいいものなのか。

    以前、亡くなった格闘家アンディ・フグの練習について書きました。

    殺人的で非科学的に見えた彼の練習は、しかし、本人に言わせると必要なこと、だったのです。

    なぜならば、空手とは痛みに耐える競技でもあるから──。

    スポーツのトレーニングに慣れた人間の目からすると、彼がやっているのは罰そのものでした。

    つづく

コメント

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返信コメント

  • No.447 つづき

    13/02/06 12:47:01

    >>446
    柔道は、痛みに耐えなくていいのでしょうか。

    メッシやブライアントやウッズが人生において一度もコーチから体罰を食らったことがないのは確実ですが、過去に世界一になった日本の柔道家たちは、体罰を受けなかったのでしょうか。

    受けなかったから、世界一になれたのでしょうか(ちなみに、1月31日付の朝日新聞で、山下泰裕さんは「自分は指導者に恵まれたために体罰は受けなかった」といった内容のコメントをしています。意味深です)

    柔道がオリンピック競技になったのは、東京でのオリンピック開催を機に、競技の国際化を意識した柔道関係者がそれを強く望んだから、でもありました。
    つまり、柔道はスポーツであると方向づけたのは、ほかならぬ柔道関係者であったわけです。

    である以上、反スポーツ的な体罰は許されないというのが当然の流れ。
    それはわかる。よーくわかる。

    でも、そもそもは護身術であり武術だった競技を、欧米生まれのスポーツと同列に論じていいもんなんでしょうか。

    楽しいからやる。それがスポーツの根っこ。ずっと言い続けてきたことです。

    柔道って、剣道って、空手って、初めてやってみる子供にとって楽しいことでしょうか。

    スポーツは勝つから楽しい。勝つことにムキになって、同じようにムキになってぶつかってくる相手を倒したらなお楽しい。勝利を目指す。
    それこそがスポーツをやる上でのモチベーションでありエネルギー。

    じゃあ、武道はどうなのか。

    勝利はもちろん大切ですが、それ以上に、試練に立ち向かう姿勢であったり、苦境を打開する気概のようなものが重要視されるのではないでしょうか。
    だから、子供にとっては楽しくなくても、親がやらせる。将来のために、やらせる。

    柔道には受け身というものがあります。初心者はたいてい、これから始めます。
    サッカーとバスケットと草野球しかやったことのない人間からすると、これ、ちょっと不思議です。
    だって、受け身って、要は負け方の訓練でしょ。
    いかに負けた際のダメージを少なくするか。
    すべてのエネルギーを勝つために、あるいは負けないために振り分けるのがスポーツの常識だとすると、これ、とんでもなくイレギュラーなトレーニングだと思うのです。

    同じ格闘技でも、欧米で生まれたものには「ガードの仕方」はあっても「ノックダウンの仕方」とか「フォールのされ方」なんてトレーニングはないわけですし。
    つづく

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