• No.38

    PC

    04/10/03 11:12:03

    攻撃型
     自分を見捨てようとする親や、自分の不安感をもてあそぶ親への憤りが、場合によっては見捨てられる恐怖を上回ることがあります。いい子の仮面を剥いで、突然暴れ出したりします。それまで、見捨てられる恐怖感に抑圧されていた分だけ怒りは激しいものとなり、自分でもコントロールができないくらい激烈なものになったりします。たとえば家庭内暴力などで、子どもがバットを振り回して親を責めたて、親に無限の謝罪を要求したりします。しかし、子どは何に対して謝罪を要求しているのか自分では本質を理解していません。こうなると家庭は戦場のように荒れ果てたものになってしまいます。

     これほど激しい怒りではなくても、たとえば社会的な不正や不条理に対する怒りといった形で現れたりもします。境界例の人は、他人から見捨てられることを常に警戒していますので、他人の心に潜む欺瞞を見抜くことに優れていたりするのですが、攻撃的な面が出てきますと相手に対する配慮がなく、ズケズケとものを言ったりします。挑発的であることが多く、治療場面では、医師が患者から感情を逆撫でするようなことを言われたり、医師の治療行為の矛盾を指摘して抗議したり、他の患者や看護婦を扇動して病院側と団体交渉を要求したりと、実に扱い難いことこの上ないような行動に出ることもあります。ちょっとしたことが見捨てられることに結びついて、侮辱されたような感じになり、激しい怒りの感情を呼び覚ますからです。健全な攻撃性というのは、自分の利益を守るためになされるものですが、境界例の人の攻撃は、自分で自分を見捨てているために、攻撃によって自分がどんなに不利になろうとも、そういうことにはまったく無頓着だったりします。

     この怒りが社会の不正を暴くと言った方向に向かえば、世の中のためにもなりますし、社会的にも受け入れられるのですが、たとえば恋愛関係などで、自分を見捨てようとする恋人に怒りをぶつけたりしますと、それがストーカーのようになる場合もあります。見捨てられたくなくてまとわりついてゆく一方で、見捨てようとする人への激しい怒りをあらわにしたりするのは、乳幼児期の母子関係がそのまま投影されているからでしょう。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

広告

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。