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「背景に望まない妊娠」 児童虐待死亡例が微増
平成22年度、45件51人 3歳以下が8割超
産経新聞 7月26日(木)15時24分配信
平成22年度に心中以外の虐待によって子供が死亡した事例は45件51人で、21年度(47件49人)から人数でわずかに増加したことが26日、児童虐待を検証する厚生労働省の専門委員会(座長・才村純関西学院大教授)の分析で分かった。年齢は3歳以下が43人と8割を超え、最多は0歳の23人。児童相談所が事前に関わっていたケースは7件あった。心中(未遂を含む)による虐待死は37件47人だった。
0歳児を中心に低年齢の死亡事例が多いことについて、才村教授は「10代の妊娠をはじめとした“望まない妊娠”が背景にある」と説明。専門委は、望まない妊娠を相談できる体制の充実▽養育支援を必要とする家庭への支援促進▽地域の関係機関が連携を図り児童虐待などへの対応を行う「要保護児童対策地域協議会」の活用-などを提言している。
心中以外の虐待の種類は、身体的虐待が32人でネグレクト(育児放棄)が14人。主な加害者は実母が30人と最も多く、次いで実父が7人、実母の交際相手が4人だった。実父母以外の加害者が虐待をした動機としては「泣き止まないことにいらだった」「しつけのつもり」などがあった。
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