• No.40

    11/11/17 17:16:57

    近いうちにM9クラスの巨大地震が再び東日本を襲う――考えたくもない恐ろしい事態だが、そんな警告を
    発している地震研究者がいる。北海道大学地震火山研究観測センターの森谷武男博士で、「震央は
    宮城県南部沖から茨城県沖の日本海溝南部付近。発生時期は今年12月から来年1月にかけて」というのだ。
    これが本当なら、再び巨大津波が発生、復興に向かう被災地にさらなる被害をもたらすのは確実だ。
    日本経済に与える影響も計り知れない。

    北大の研究室で森谷氏に話を聞いた。
    「私が研究しているのは、地震が発生する前に起きるFM電波の伝播異常です。FM電波はAMや短波と違い、
    遠くへは届きません。しかし地震の前になると、ふだんなら届かない地点にまで届くようになるのです。これを
    “地震エコー”と呼んでいますが、この観測から再び大地震が発生する可能性が高くなっていると判断したのです」

    地震の前兆としてのFM電波の伝播異常を発見したのは流星の研究をしていた国内の天文学者だったという。
    その現象に興味を持った森谷氏が北海道で観測を始めたのが03年。その直後の9月26日、十勝沖地震が
    起きた。M8.0、最大震度6弱で多大な被害が出たが、その前に地震エコーの観測に成功していた。自信を
    深めた森谷氏は、その後、道内に観測地点を増やしデータを蓄積、分析を続けてきた。

    08年9月に十勝沖で起きた別の地震(M7.1)では、直前に予報を出し的中させるまでに精度も高まってきた。
    また、翌年春の日高南部の群発地震も的中させている。
    「地震エコーが観測されてから終わるまでのトータル時間が長ければ長いほど地震の規模は大きくなります。
    地震エコーが観測されなくなって、しばらくすると地震が発生するのです」

    無視できない警告だ。

    ソース   NEWSポストセブン

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