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>>767続き
これまで述べたのは、どれも教師の自主教材による刷りこみだったが、来年度から使われる高校の国語教科書には、とうとうジェンダー思想そのものが登場することになった。
『国語総合』(桐原書店)にはメンズリブの中心メンバーである伊藤公雄氏が書いた「ジェンダーの視点から」という評論が載っている。
内容はご多分にもれず勝手な思いこみに満ちており、男女に生物学的性差がないことを説明する部分では、ニューギニアの原住民に男女の゛らしさ゛が逆転している部族がいることを挙げて、これによって
―男らしさや女らしさは文化や社会によって作られたものであることが明らかになった―
と断じている。
あらゆる文明社会でジェンダーが存在していることを無視して、未開部族のわずかな例ですべてを説明してしまうのだから恐れ入る。
―女性は生物学的に男性より体力が劣る―
という常識には
―オリンピックの女性と競争して勝てる男性はそれほどいない―
と反論し、なぜ
―男は仕事、女は家庭なのか―
と批判する。
極めつけは
―セックスがジェンダーを規定しているのではなく、むしろジェンダーがセックスを規定している―
という部分である。
欄外の注釈には
―生後のしつけや教育によって、生物学的な性が強化され、また、どちらの性で生きられるか決められることもある―
と書いてある。
つまり
―社会的要因によって女を男として、男を女として生きさせることもできる―という極論から
―生物学的な性は個を決定する要因ではなく、゛らしさ゛も文化的社会的に作り出されたものにすぎない―
と断じるである。
どれも例外から一般を導き出そうとする暴論である。
しかも、最後の「学習の手引き」には
―身の周りにある゛男らしさ゛゛女らしさ゛の例を挙げ、それについてジェンダーの視点から話しあってみよう―
とある。
いよいよ来年度からは国語の時間でもジェンダーフリー教育が行われるのである。
続く- 0
16/01/07 21:47:02