- 友募・馴れ合い
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★“敵前逃亡した”関東軍首脳
「上級将校が家族ともども列車を仕立てて、
大連へ向かう」-という情報を
予備士官学校の候補生が掴んできた。
許せぬ! と思った下級将校たちは、重機関銃を持ち出し、
通過駅の大石橋のプラットフォームの両端に一基ずつ据えた。
情報通り列車がやってきた。
将校たちが厳しい検問を始めると、
列車から金ピカの参謀肩章を吊った佐官クラスの士官たちが
降りてきて、平然と言い放った。
「本官らは身を賭して本土防衛の任に赴くものである。それを何だ、貴様らの行為は抗命罪だぞ」
この上官の一言で、列車が立ち去るのを見送ってしまった
むなしく見送るほかなかった彼らは後に、
シベリアに連行され、重労働につかされた。
同様に関東軍総司令部も、
新京の一般日本人に残留命令を出す一方で、各地の軍に対し
「総司令部は通化に移動する。
各部隊はそれぞれの戦闘を継続し、最善をつくすべし」
と命じたそうだ…。
総司令部は全員、通化で徹底抗戦する、という物語だったが、
通化は元々、そんなことの出来る場所ではなかったから、
体のいい逃げ口上にしかならなかった。
この時、満州国皇帝・溥儀も一緒に逃亡している。
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18/09/17 12:41:33