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    10/12/11 23:18:55

    「東京の奥座敷」と呼ばれた熱海温泉。1960年代は社員旅行や新婚旅行でにぎわい、年間500万人以上の宿泊客が押し寄せた。ところが、団体旅行の激減に不況が追い打ちをかけ、いまや300万人を割りこんだ。
    「中国はマーケットが大きく、富裕層も急増している」(村田専務理事)。市観光課のまとめでは、昨年の市内の外国人宿泊客は約1万8600人。このうち中国人は約4600人で、韓国人(約3千人)を初めて上回った。地元は、2017年までに外国人宿泊客を10万人に増やそうと計画しているが、中国人観光客の急増ぶりにかける期待は大きい。
    今年9月、スルガ銀行(沼津市)の熱海支店が人民元の両替サービスを始めた。村田専務理事は「コンビニでも人民元の両替ができるよう働きかける。来年は街全体で共通のレートを決め、人民元で自由に買い物ができるようにしたい」と、人民元に熱海ブランドの復活を託す。
    ■差別化図る
    美人の湯で名高い伊豆長岡温泉を抱える伊豆の国市。1泊2日で温泉旅館に泊まり、市内の医療機関で最先端のがん検診や人間ドックを受診してもらう医療ツアーを打ち出した。
    「中国の大都市では日本と見劣りしない医療設備を持つ病院もあるが、医師の技能や信頼感を求めて日本での受診を希望する富裕層は多い」。市観光協会の相磯和男事務局長は自信をみせる。
    受け入れ先の伊豆保健医療センターでは中国語の案内表示などの準備が整い、ツアー客を待つばかり。相磯事務局長は「観光以外に差別化を図らなければ、誘客競争には勝てない」と話す。
    ■「尖閣」で一変
    県観光局によると、今年4~6月に県内の旅館やホテルなどに宿泊した中国人は約5万7千人で、前年同期と比べて倍増した。7月からは中国人観光客の個人向け査証(ビザ)の条件が緩和され、対象者が10倍の1600万世帯に拡大した。
    ただ、中国頼みの観光振興には、危うさもはらむ。
    浜名湖畔にたたずむリゾートホテル。団体旅行客に人気の「ゴールデンルート」の東京―大阪間にあり、9月までは中国人宿泊客の予約が好調だった。ところが、尖閣諸島沖の漁船衝突事件による日中関係の悪化によって、状況が一変。10月以降は2割減の状態が続く。
    ホテルを運営するリゾート会社の担当者は、戸惑いを隠せない。「(政治情勢などの)リスクはつきものだが、すぐに日本人客で穴埋めするのは難しい。中国人観光客の予約が戻るのは、半年先になるだろう」

    ソース:朝日新聞(静岡)

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