成り行きKISSや彼氏話を聞かせて下さい へのコメント（No.81）

家が山奥なので高校は寮に入っていました。寮といっても10人ほどのアットホームなこじんまりしたものでしたが。高2の春、新一年生が入寮。その中に一人だけおしゃれでカッコいい男の子が混ざっていました。その時は彼と後にファーストキスをするなんて思ってもいませんでした。人数が少ないのですぐに新しい寮生とも打ちとけ、夜は同じご飯を食べ一緒にTVを見て、学校の事を話したり毎日寮に帰ってくるのが楽しみでした。目立っていた男の子は大阪から来た子で、大人びた感じがしました。私は高2だけどギャルでもないしクラスで目立ってもいない普通の子だったので彼が眩しくて仕方なかったように思います。彼は京ちゃんと呼ばれていて一年なのにいつも寮生の中心でした。ある日皆でTVを見ている時、当時人気の若手女優を見て京ちゃんは『○○ちゃん似てる、○○ちゃんは可愛い』といきなり言い出しました。男の子に可愛いとか言われた事なかった私は焦りました。恥ずかしくてその日は皆より早く自分の部屋に上がりました。恥ずかしいけど、フワフワしたような不思議な気持ち。一晩たって学校に行こうと自転車置き場に行ったら京ちゃんが私を待ち伏せしていました『俺、地元大阪やしこっちの道とか全然分からへんねん。学校への近道教えて』と言いました。男の子にあまり免疫のなかった私だったので立ちくらみがする思いでした。男の子と自転車で並んでの初の登校。学校につくと二階の教室から見ていた友人たちには騒ぎたてられ、休み時間には京ちゃんのクラスの一年の女子が私を見に来ました。それから京ちゃんは私を可愛いと言った日以来何かと私に近付いてきました。学校で見掛けると小さい子供のように手をふり、寮に帰ると私の絵を描いてお菓子と一緒にくれたり。私はいつのまにか京ちゃんが好きになっていました。ある日、私は風邪気味で夕食を食べずTVの部屋にも寄らず部屋に戻っていました。ベッドに入ろうとすると窓の外で声が。『○○ちゃんー助けてー！』見ると京ちゃんが壁にへばりついていました。二階なのに！落ちたら絶対怪我する高さなのに！私は急いで手で支えて落ちないようにして部屋に京ちゃんを入れました。危ないで！と私が言うと京ちゃんは(´･ω･`)な顔をして言いました。『○○ちゃんホールにおらんし聞いたら風邪って皆言ってたから心配で…』胸がキュンとして言葉を失い立ち尽くしていると、次に京ちゃんは私の肩を引き寄せてキスをしました。顔を離して『○○ちゃん、キスする時は目つぶらないと』と京ちゃんが笑いました。びっくりして目開けっ放しでした。『あ、ファーストキス』と私がムードもなく一言漏らすと京ちゃんは『二回目ももらっとこ♪』とまたキスをしました。そして急に真面目な顔になって『俺、○○ちゃんが好き。入寮式で初めて見た時から可愛いと思ってた。年下だけど付き合って下さい』と…言いました。私は嬉しくて『はい。』と返事をしました。以上私のファーストキッス話でした。張り切った長文ですみません(笑)