成り行きKISSや彼氏話を聞かせて下さい へのコメント（No.100）

ラウンジで働いていた時のこと。
同じビルの、私は３Ｆ彼は２Ｆで働いていた。
２Ｆの通路からは１Ｆのフロアが見える構造になっていた。
彼とは、同業者としての友達的な付き合いだった。
ある日、私が１Ｆのフロアまでラストのお客様を送り出した時のこと。
お客様を見届けると上から聞き覚えのある声がした。
『お疲れ～！』
彼だった。
『お疲れ～。やっと終わった！』
などとたわいのない会話をして『じゃあね！』と私はエレベーターに乗り込み３Ｆを押した。
エレベーターのドアが開いたので出ようと思ったら目の前に彼がいた。
『あ！？ってことはここ２Ｆか。間違えちゃった(笑)』
私がそう言うと、彼は俯き加減で私をエレベーターの奥に追いやるように乗り込んできた。
彼は私を挟みこむように両手を壁につけ、少し怒ったような顔で私を見ていた。

『(私、なにか怒らせちゃったか…)』

彼は私を上から覗きこみ
『俺…ヤキモチなんて妬いたことなかったんだけどね…』
そう言い残したあと私にキスをしてきた。
長い長いキスのあと、鍵を渡された。
『寄り道しないで先に帰ってて』



あまりのかっこよさに鼻血出そうになった。