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>>18719続き
法律的に見ると、この無罪判決は至極当然のことと言える。
○「言論の自由」が勝利したのか
ただ、気になるのは、判決言渡しに先立ち、裁判長が韓国外務省の文書を読み上げるという異例の措置に出ている点だ。
その内容は
「日本側から『今回の裁判が日韓の関係改善の障害となっているので大局的に善処してほしい』と強く求められている」
という驚くべきものだった。
もしわが国の裁判所が逆の措置に出れば、大騒ぎになるだろう。
立法、行政、司法という三権を別々の機関に分け、互いに抑制し合い、均衡を保つことで国家権力の暴走を防ぐというのが近代民主国家の大原則だし、明らかに司法の公正さを疑わせる重大な事態だからだ。
日韓関係の改善を優先させるという外交的配慮から有罪を無罪にしたかのようにも印象づけられるものであり、およそ「言論の自由」が勝利したとは言いがたい。
後味の悪い判決であることは間違いない。
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15/12/19 21:53:21