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◆赤ちゃん殺害後 カフェに直行 アップルパイを注文
しかし、北井被告は赤ちゃんを殺害直後、空港内のカフェに入ると、アップルパイとチョコレートのスムージーを注文。その様子を写真撮影までしていた。そして遺体を埋めるために、東京・港区の「イタリア公園」に向かったという。
“小さな”遺体を持ち運ぶ際、周囲から見えないように何かに入れたかと裁判官に問われると、北井被告は「コンビニの袋に入れて紙袋に入れた」と答えた。法廷では、実際に紙袋を抱える北井被告の姿を捉えた防犯カメラの画像が映し出された。
◆「アイドルの追っかけ」と「美容整形」
被告人質問で北井被告は、性風俗のアルバイトで「多い時で月30万円ほどの収入を得ていた」と述べた。さらに、その金を「アイドルグループのオタク活動に使っていた」ことを明らかにした。また、事件前に鼻の整形手術に54万3100円使っていると検察官に問われると、「鼻を小さくする手術」と説明。
法廷では、事件後にも、二重まぶたの整形手術に14万8500円を使っていると氏名入りの「領収書」を示されたが、「受けていない」と事件後の整形手術については頑なに否定した。
客とのあいだにできた赤ちゃんは、就職活動に邪魔だったのか。それとも“アイドルの追っかけ”の足手まといだったのか。何のための美容整形なのか。被告人質問を傍聴しても、その答えは判然としなかった。
◆涙ながらの「謝罪」 求刑は懲役7年
「本当に赤ちゃんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」最終意見陳述で北井被告は涙ながらに「謝罪」の言葉を口にした。弁護士は「彼女は明後日24歳の誕生日を迎えます。親子の溝を埋めるための時間を、ずっと続けられる判決をください」と情状酌量を訴えた。
弁護士が口にした「誕生日」。一方、その「誕生日」に、わずか43分間で、この世を去った1人の赤ちゃんの命はもう戻ることはない。求刑は懲役7年。殺人と死体遺棄の量刑にしては“軽く”感じられるが・・・。判決は9月24日に言い渡される。
(フジテレビ社会部・司法担当 根岸竜)
https://www.fnn.jp/articles/-/239773?display=full- 0
21/09/18 12:01:23