- なんでも
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- 18/12/09 15:27:03
加害者Aは幼児・児童・少女・成人の各時期とも、几帳面で責任感が強く「何々しなければならない」と思い込む強迫性障害、内向的、感受性が著しく敏感であるとされた。また感情の起伏が激しく、感情を表現や発散せず内面に蓄積するなど、感情の自己管理が苦手であった。対人コミュニケーションと対人関係の形成が苦手で友人・知人の関係が乏しかった。自分が他者からどのように評価されているかに著しく執着し、自分が他者から良い評価をされるように対人関係を演出した。客観的に多様な観点から考えることが苦手で主観的に特定の観点だけから考えて思い込む傾向にあった。
Aは内向的な性格で、他者とのコミュニケーションや人間関係の形成が苦手で、長男が幼稚園に入園後もB以外の園児の母たちとは親しくなれなかった。Bは開放的・社交的な性格で友人関係の形成が得意で、音羽幼稚園に子供を通園させている母たちとの友人関係が広がって行った。もともとAとBは相手に対する感情移入の質量が異なっていたところに、Bは幼稚園の母親友達との交友関係が増加し、相対的にBとAとの関係は希薄化していた。
AのBに対する親友になって欲しいと言う期待感、Bにとっては過剰に期待された感情移入に、Bが応えなかっただけでなく、Bの友人関係の広がりによるAとの関係の希薄化が原因で、AがBに対して持っていた親近感が嫌悪感に転化、増大していった。AはBの自分や自分の子どもに対する言動を全て悪意的な先入観で解釈し、Bの言動の一つ一つに耐えがたいほどの嫌悪を感じるようになった。
しかしAは幼稚園仲間であるBや他の母たちに対しても、円満な関係を形成し維持しなければならないという強迫的観念を持ち、また他者から良い評価を得るためにBや他の母たちとも良好な関係を持っているかのように表面的には偽装していた。内面にはBに対する嫌悪感に満ちているため、Aにとっては耐えがたい苦痛であった。
今後も長男・長女の通学・通園のためにBと顔を合わせ言葉を交わす関係が続くという絶望感から、正常な思考能力を失い、この状況から脱却するためにBを殺害したいと飛躍した考えをするようになった。Aは夫に対して「Bを殺害するかもしれない」と告白する様になったが、夫は妻の常識外れの言動を悪質な冗談と認識して、Aに対して真摯に助言することも、Aの精神的な悩みの解決に協力することもなかった。AがB-2を殺害した時、Bや他の母たちの視線が一瞬B-2から離れた隙を利用して、AはB-2を幼稚園に隣接する寺の境内の公衆トイレの個室に連れ込み、彼女が着けていたマフラーで絞殺した。
Aは裁判で自分と自分の長男A-1・長女A-2に対して行われたBの言動の具体例を提示した。しかしAにとって耐えがたい嫌悪と感じるBの言動とは、標準的な性格・感受性・考え方の者から見ると、いずれも日常の有り触れた会話や言動であり、特に嫌悪感や不快感を抱く程の物でも無く、Aに対する侮蔑・愚弄・いじめ・排斥と認識されるような言動でもなかった。検察官・弁護人・裁判官・傍聴者・取材記者は、Aの特異な性格・感受性・考え方によって、Bの言動を全て悪意的に解釈した、Aの主観的な思い込みによる被害妄想であると認識した。
↑こんなメンヘラがもしかしたら身近にいるかもしれないと思うと、こわいね。。。
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