ママリサ 第30回 「ひとりっ子ママ・複数子ママ」について調査!

ママリサ 第30回 「ひとりっ子ママ・複数子ママ」について調査!

ママスタと博報堂こそだて家族研究所がいまどきママの実態に迫る調査企画『ママリサ』!
理想の子どもの人数は2.6人。対して、ひとりっ子を予定/希望するママの50.7%は、経済的な理由などがあがりました。兄弟姉妹の子育てでは、公平を心掛けるママが過半数の一方で、可愛さや接し方に差があると答えたママは31.9%。子どもの出産や人数、性別のことを他人から言われて嫌な思いを経験しているというママは5割以上という結果に。
以下、調査結果の主なポイントをご紹介します。

    <主な調査結果のポイント>

  • 8割以上のママが、子どもは2~3人が理想(全体平均2.6人)。3人以上ママになると、理想の人数が実数を下回る傾向あり。
  • ひとりっ子を予定/希望するママの50.7%は、経済的余裕のなさが理由。年齢的な理由は40.3%。
  • ひとりっ子のメリットは、愛情も時間もお金も一人に注げること。複数子のメリットは、子ども同士で成長し合えること。ママの負担に関しては、ひとりっ子の方が楽だという意見がある一方、複数子の方が楽だという意見も。
  • ひとりっ子ママの51.3%が「お友達と遊ぶ機会をたくさんつくること」を心掛け、子どもの社会性を育てることを意識。また「わがままを聞きすぎない」48.7%なども高く、過保護にならないように心掛けている。
  • 複数子ママは「不公平にならないこと」58.6%や「それぞれを尊重すること」51.7%を心掛けながら子育て。時間や労力、お金が分散され、それぞれを十分にケアできないジレンマや平等に対応することの難しさを感じている。
  • 兄弟姉妹で可愛さや接し方に差があるママは3割。差がある理由は「一番下の子(末子)だから」55.9%が圧倒的。
  • 男の子ママにとって、男の子は「怪獣」64.4%,「宇宙人」41.1%のように、理解不能な存在でもあるが、「助っ人」47.6%,「恋人」31.2%のように、頼もしく愛しい存在でもある。 女の子ママにとって、女の子は「助っ人」61.3%,「友達」59.7%のように、仲間のような存在でもあり、「小さなママ」53.9%,「子どもの頃の自分」47.2%のように、自分と重なる存在でもある。
  • 子どもの出産や人数のことを言われて嫌な思いをした経験のあるママは52.5%。特に、ひとりっ子ママが高いが、子どもが3人以上になると、子どもが多いことについてネガティブな言葉を投げかけられるママも存在。

リサーチ結果

8割以上のママが、子どもは2~3人が理想(平均2.6人)。3人以上ママになると、実数が理想を下回る傾向あり。

こそだてママの理想の子どもの人数は、2~3人(平均2.6人)。ひとりっ子ママは、理想の子ども人数の平均値が2.3人と実数を大きく上回り、理想的には子どもがもう1人は欲しいという意向がみえる。3人以上のママになると、実数よりも理想の子ども人数の平均値が下回り、3人で十分だと考える傾向もみられる。

理想の子どもの人数
実際と理想の子どもの人数(平均値)

ひとりっ子を予定/希望するママの50.7%は、経済的余裕のなさが理由。年齢的な理由は40.3%。

ひとりっ子ママで、子ども1人を予定/希望している理由として高くあがる項目は、「経済的余裕のなさ」50.7%。次いで、「年齢的に難しい」40.3%、「一人に愛情を注ぎたい」38.8%、「体力がない」38.8%などがあがる。経済的な問題と年齢や体力的な問題が子どもを複数持つことへのネックとなっていることが分かる。

子どもは「一人」を予定/希望している理由

ひとりっ子のメリットは、愛情も時間もお金も一人に注げること。複数子のメリットは、子ども同士で成長し合えること。ママの負担に関しては、ひとりっ子の方が楽だという意見がある一方、複数子の方が楽だという意見も。

ひとりっ子ママは、「100%子供に寄り添える」「時間も愛情もお金もかけられる」「微妙な変化に気づける」など、愛情も時間もお金も一人に注げることをメリットにあげ、複数子ママは、喧嘩したり、遊んだりする中で、「優しさや忍耐力がつく」「社会性が身につく」「支え合える」など、子ども同士で成長し合えることがメリットとしてあがった。また、ひとりっ子は一人なので楽だというコメントがある一方、兄弟姉妹がいた方が、子ども同士で遊ぶので楽というコメントも。ママの負担という面からみると、それぞれどちらも自分の状況をポジティブに捉えようとしていた。

ひとりっ子のメリット(OA)
複数子のメリット(OA)

ひとりっ子ママの51.3%が「お友達と遊ぶ機会をたくさんつくること」を心掛け、子どもの社会性を育てることを意識。また「わがままを聞きすぎない」48.7%なども高く、過保護にならないように心掛けている。

ひとりっ子ママは、「お友達と遊ぶ機会をたくさんつくる」51.3%,「わがままを聞きすぎない」48.7%,「活動や習い事に積極的に参加させる」38.7%,「甘えさせすぎない」36.6%,「園に早めに通わせる」35.1%など、ひとりっ子を育てる上でデメリットだと感じている部分をカバーするように、様々なことを心掛けている。

ひとりっ子を育てる上で心掛けてきたこと
ひとりっ子のデメリット(OA)

複数子ママは「不公平にならないこと」58.6%や「それぞれを尊重すること」51.7%を心掛けながら子育て。時間や労力、お金が分散され、それぞれを十分にケアできないジレンマや平等に対応することの難しさを感じている。

兄弟姉妹のいるママは、「不公平にならないように」58.6%,「それぞれの希望や主張を尊重」51.7%,「トラブルには公平な立場で介入」45.4%など、兄弟姉妹間で不公平にならないよう意識。兄弟姉妹の子育てのデメリットでは、時間的にも労力的にも金銭的にも、ひとりひとりを十分にケアできないジレンマや、平等に対応する難しさなどがあがった。

複数子を育てる上で心掛けてきたこと
複数子のデメリット(OA)

兄弟姉妹で可愛さや接し方に差があるママは3割。差がある理由は「一番下の子(末子)」だから」55.9%が圧倒的。

半数以上が不公平にならないことを心掛けている一方、子どもに対して、兄弟姉妹で可愛さや接し方に差があると答えたママは31.9%存在。「一番下の子(末子)だから」55.9%,「最初の子(長子)だから」22.5%のように、子どもの生まれ順が、可愛さや接し方に差がでる理由として上位にあげられる。

兄弟姉妹の差
兄弟姉妹で差がある理由

男の子ママにとって、男の子は「怪獣」64.4%,「宇宙人」41.1%のように、理解不能な存在でもあるが、「助っ人」47.6%,「恋人」31.2%のように、頼もしく愛しい存在。 女の子ママにとって、女の子は「助っ人」61.3%,「友達」59.7%のように、仲間のような存在でもあり、「小さなママ」53.9%,「子どもの頃の自分」47.2%のように、自分と重なる存在でもある。

男の子を比喩で表した上位5位は、「怪獣」64.4%,「助っ人」47.6%,「宇宙人」41.1%,「恋人」31.2%,「小動物」28.5%。「見えない敵と戦っている」「水たまりや泥には飛び込む」などの謎の行動や、「重い荷物を持ってくれる」「ママを守ってあげると言う」「ママ大好きと言う」などの頼もしく愛らしい言動などがエピソードとしてあがった。

一方、女の子の比喩上位5位は、「助っ人」61.3%,「友達」59.7%,「小さなママ」53.9%,「子どもの頃の自分」47.2%,「ヒロイン・お姫様」43.6%。「お手伝いをやりたがる」「安心してまかせられる」「いつも私の味方」「尊敬し合える」「小さいのに中身は大人」など、頼もしく心強い仲間であり、分身のような存在であるエピソードがあがった。

ママにとっての男の子/女の子(T2B)
男の子のエピソード(OA)
女の子のエピソード(OA)

子どもの出産や人数のことを言われて嫌な思いをした経験のあるママは52.5%。特に、ひとりっ子ママが高いが、子どもが3人以上になると、子どもが多いことについてネガティブな言葉を投げかけられるママも存在。

子どもを出産することや子どもの人数、性別などについて、他の人に言われて嫌だと感じたことのあるママは、全体の52.2%。ひとりっ子ママが63.4%と最も高い。嫌だった言葉としては、「2人目以降の催促」や「次に生まれる子どもの性別指定」などがあがった。一方、3人以上ママも、子どもが多いことに対する否定的な言葉を浴びせられている。プライベートなことやコントロールできないことに土足で踏み込むような言葉に、多くのママが傷つけられている。

子どものことで傷ついた経験有無
子どもの出産や人数について、他の人から言われて嫌だと感じた言葉(OA)

ママリサ【ひとりっ子ママ・複数子ママ】

アンケート設計:
「博報堂こそだて家族研究所※」
アンケート実施:
ママスタジアム
調査期間:
2019年7月1日∼7月8日
調査対象:
ママスタジアムユーザー(子育て中の女性)
●対象者:ママスタジアムユーザーで子供がいる母親 n=539名
●本人年齢:~20代79名、30代289名、40代以上171名
調査参加者の同居の子ども別構成:
子どもの平均人数:1.9人
●ひとりっ子ママ:35.4%(191名)
●複数子ママ計:64.6%(348名)うち、 2人子ママ:42.7%(230名)、3人以上ママ:21.9%(118名)
●男の子ママ:70.9%(382名)、女の子ママ:67.2%(362名)、男女両方ママ:38.0%(205名)
対象地域:
全国

※晩産化・少子化、共働き世帯の増加、夫や祖父母の育児参加など、この10年で大きく変わってきた「子供のいる家族」について、研究・提案を行う専門組織。1996年より活動していたBaBUプロジェクトを発展改組し、2012年10月設立。「妊娠期から小学生の子供を持つ家族」に関する専門知識を元に、調査、商品開発支援、広告などコミュニケーション支援、メディア開発、事業開発などを手掛ける。

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