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産経ニュースより
見送られた朴大統領との昼食会 安倍首相が蹴っていた…「おもてなし」がなかった裏側
ソウルで2日に行われた日韓首脳会談の全貌が明らかになってきた。
安倍晋三首相は慰安婦問題で一切妥協せず、韓国側が取り引き材料にしようとした昼食会も蹴っていたのだ。
当初、昼食会を催さない韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の「冷ややかさ」が報じられたが、実は、安倍首相の毅然とした姿勢の表れだった。
初の首脳会談は、安倍首相の“完勝”に終わった観がある。(夕刊フジ)
安倍首相は4日、自民党の谷垣禎一幹事長と官邸で会談した。
谷垣氏の説明によると、安倍首相は慰安婦問題をめぐる日韓交渉について
「双方の基本的立場がかなり違うので、『年内』と切ると難しくなる」
といい、年内の決着にこだわらない考えを示したという。
その後、谷垣氏は首相発言について
「『年内と切っちゃうと難しくなる』には私の解釈が入っている。首相が言ったのは、『全部期限を切ると苦しくなることがあり得る』ということだ」
などと、ご丁寧に“補足説明”まで行った。
要は、慰安婦問題の「年内妥結」という韓国側の要求を拒否したわけだ。
安倍首相の姿勢は、朴氏との「昼食会なし」にも表れていた。
実は、韓国側は外交当局者同士の事前折衝で、朴氏主催の昼食会などを交換条件に、慰安婦問題での「譲歩」を迫ってきたというのだ。
当然、日本側はこれを拒み、安倍首相は周囲に
「昼飯なんかで国益を削るわけにはいかない」
と苦笑していた。
昼食会を設定できず、逆に追い込まれた朴氏はどう出たのか。
日韓首脳会談の終了後、朴氏は「これからどうされますか」と、安倍首相に聞いたという。
ちょうど正午前だった。
安倍首相は「焼き肉を食べに行きます」と答え、朴氏はけげんな表情で見送ったという。
昼食会の予定は初めからなかったが、それでも朴氏が声をかけたのはなぜか。
このやりとりを、産経新聞のコラム「ソウルからヨボセヨ」(5日掲載)で報じた名村隆寛ソウル特派員は
「韓国人はとにかく食事で客をもてなす。客が満足するまでもてなしたがる。韓国の文化と言っていい。あくまでも想像だが、安倍首相を見送った朴大統領は、後味の悪さや寂しさを感じていたかもしれない」
と分析している。
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15/11/07 22:12:17