立憲民主党の支持率が9月に入って急落 背景に“リストラバブル”の崩壊説

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  • くじら
  • 18/09/27 10:24:49

デイリー新潮 2018年9月26日掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/09260640/

■19.9%が6.7%に激減した調査も

 立憲民主党の政党支持率が急落している。専門家からは「遂にバブルが弾けた」との指摘も出る。“健全野党”を求める声は有権者の過半数を超えている。にもかかわらず、その期待に全く応えられていない現状が浮き彫りになっているようだ。

 ***

 産経新聞は8月31日の朝刊で、「立憲民主ジレンマ 先鋭化で支持率減」と報じた。産経新聞とFNN(フジテレビ系列)の合同世論調査では、今年2月の通常国会前に15.6%の最高値を示していた。

 ところが森友・加計学園問題で追及を強めるほど、あべこべに支持率は低下。GW前後に審議拒否で徹底抗戦を図ると、「仕事をサボって18連休とは優雅なものだ」と有権者の猛烈な批判が集中し、あっという間に12%台へ下落してしまう。

 そして8月25・26の両日に行われた世論調査で過去最低の数字を叩きだしたというわけだ。記事の該当部分をお読みいただこう。

《25、26両日に行った合同世論調査で、支持率は過去最低の10.7%に落ちこんだ。安倍晋三内閣の不支持率は44.4%と低くはない。その政権批判層を立憲民主党が十分に引きつけていないことが分かる》

 産経新聞は「安倍政権寄り」と評されることが多い。そうした新聞社が書いた記事だと思えば一層、ビターな味わいが増すというものだ。

 下落率が極めて激しいのは、ANN(テレビ朝日系列)・「報道ステーション」の世論調査だろう。立憲民主党は2017年の10月3日に結党されたが、11月4・5日の調査で支持率は19.9%に達した。

 18年7月では13.1%を保持していたのだが、翌8月18・19日の調査で10.7%と1桁台転落の“崖っぷち”となる。その後も踏ん張れず、9月15・16日の調査では一気に4%を失い、6.7%と最低値を記録してしまった。

 安定して12〜10%台をキープしてきた共同通信の世論調査でも、8月25・26日実施で8.8%と1桁台に突入。ちなみに7月は12.4%の支持率だったため、こちらもマイナス3.6%と激しい下落だった。

 各社の世論調査で、軒並み急落を示している背景は何か、政治アナリストの伊藤惇夫氏(70)に訊いた。

「結局のところ、結党時の支持率がバブルだったということでしょう。ドタバタの民主党分裂劇で誕生した政党ですが、かなりの有権者が、そこに池井戸潤さん(55)の小説のような展開を感じ取ったのかもしれません。“上層部”に苛められているが、実は真面目一筋で能力の高い現場組。彼らはリストラに追い込まれるも、新しい会社を自分たちの手で作る。そして“倍返し”を目指す。こんなストーリーが期待され、広範な同情票が集まったのです」

 あるいは「彼らなら民主党政権の大失敗というトラウマから決別できるかもしれない」と希望を見出した有権者もいたかもしれない。何しろ朝日新聞が8月4・5日に実施した世論調査で「安倍1強政治」を「よくない」と答えた回答は69%。政権は決して盤石ではなく、常に追い風は吹いている。

「立憲民主党が失速した理由に、悪い意味でのリベラル臭が強くなってきたことが挙げられるでしょう。かつての自民党保守本流に存在したような良質なリベラリズムではなく、要するに社会党臭なんですね。立憲民主党には国会議員でも党スタッフでも旧社会党の関係者が散見されます。『民主党の失敗を超えられる新しい政党かと期待していたら、要するに昔の社会党じゃないか』と有権者が失望した可能性はあると思います」(同・伊藤氏)

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    • 18/10/11 19:28:03

    まだ6.8%もあったの?

    安倍には説明責任しろ、責任を取って辞任しろって言ってるのに、自分の所の不祥事は一切何もしないし。

    • 3
    • 10
    • ケフェウス
    • 18/10/11 19:19:58

    彼らはただ議員でありたいだけで、政策らしいものも何も掲げず政権に反対するだけの集団なので、支持率が下がり続けるのは当たり前の結果だと思う。

    • 3
    • 9
    • テーブルさん
    • 18/10/11 18:57:50

    >>1
    >例えば消費税増税に関して「本当は18%くらいまで上げなければいけないんですよ」と本音を打ち明ける

    国のためには本当は増税したほうがいいと思ってるのに、与党を叩きたいがために黙ってる(どころか増税反対してる)わけですね…
    ほんと呆れるわ

    • 3
    • 18/09/27 16:07:36

    不倫騒動、最近離婚した方を受け入れたことで余計に立憲は受付けなくなった。
    あれで禊が済んだと思える人達に、この日本は預けられません!
    絶対に無理!

    • 2
    • 7
    • けんびきょう
    • 18/09/27 15:37:28

    そんな支持率あったの?
    2%くらいだと思ってたわ

    • 3
    • 6
    • かんむり
    • 18/09/27 14:49:42

    所属している連中が疑惑ありすぎる人ばかりだからね。
    自民党に言っていたことすべてがブーメランで返ってきてるのに放置してる。
    自民党には厳しく自分の党には大甘。
    それでいて民主党政権のことを忘れている人がいないし。

    最高顧問の菅直人が東日本大震災の初動の遅れを自民党のせいにしたりした。
    そのときの総理大臣はあなた。と突っ込みが入るほど。

    • 3
    • 18/09/27 11:39:34

    生コンの話題で、あまり良く知らなかった人達もついに気がついたんじゃないの?
    犯罪性が森友の比じゃないのに全然取り上げられないけどね…

    • 3
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    • とびうお
    • 18/09/27 11:30:53

    仕事もしないで遊んでばっかりなんだからそりゃ誰も支持しないわ

    • 3
    • 18/09/27 11:26:52

    みごとにすべてブーメランに返ってきてるじゃない

    • 3
    • 2
    • ヘルクレス
    • 18/09/27 10:53:36

    民主党の頃からずっと無能だったよ

    • 4
    • 18/09/27 10:25:33

     参議院は2019年7月28日に任期満了を迎えるため、来年は参院選が行われる。それを睨み、立憲民主党のある議員は「19年の参院選では野党の選挙協力は1人区に限定し、複数区ではできるだけ議席獲得を目指す。勝負はその次、2022年の参院選だ」との考えを披露しているという。“二段階論”というわけだ。

    「実はこれこそ、社会党の基本戦略です。“55年体制”は与党と野党が馴れ合いで、社会党は政権奪取の意欲に乏しいところがありました。まずは野党第1党を目指すのが党是。しかし、立憲民主党が本当に自民党と対峙せず、自党の議席増を最優先にするのなら、他の野党の議席を奪う可能性もあります。そうなれば、さらに有権者の失望が増しても不思議はないでしょう」(同・伊藤氏)

     なぜ立憲民主党が魅力を失っているのか――この問いに伊藤氏は「野党としてのトータルビジョンを打ち出せていないことが最大の原因です」と指摘する。

    「立憲民主党の国会議員に『何を目標とするのか?』と問うと、大半は『政権交代です』と答えます。しかし、これは目的と手段をはき違えていると言わざるを得ません。自分たちが実現したいトータルなビジョン、政策的な理念が先にあり、それを自民党は実現できないと判断して初めて政権交代を目指す。これこそが正しい順番でしょう」

     伊藤氏が立憲民主党の議員と懇談すると、例えば消費税増税に関して「本当は18%くらいまで上げなければいけないんですよ」と本音を打ち明けるという。

    「彼らは有権者の怒りが怖く、何も発言しません。しかし、これ以上党支持率が下がり、選挙で負けることもないでしょう。崖っぷちでも自分の政治理念が堂々と発言できないのなら、健全野党など夢のまた夢です。いたずらに『打倒安倍政権』、『政権交代の実現』というスローガンを掲げるだけでは、有権者に『結局は権力の座に返り咲きたいだけだろ』と見透かされてしまう。それが立憲民主党の現状です」

     党代表の枝野幸男衆議院議員(54)はワシントンを訪問し、9月13日(日本時間14日未明)にはサンダース上院議員と会談を行った。かつては“不仲”と言われた小沢一郎衆議院議員(76)に秋波を送り続けていることも「真のリベラリズム」を模索していると好意的に見ることはできる。

     とはいえ、やはり迂遠な印象は拭えない。有権者の視線は厳しさを増す一方だ。本当は立憲民主党に追い風は吹いている。それでも逆境に直面しているのだから、立憲民主党の抱える問題の根は相当に深いと言わざるを得ないだろう。

    週刊新潮WEB取材班


    デイリー新潮 2018年9月26日掲載
    https://www.dailyshincho.jp/article/2018/09260640/

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