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- シャチ
- 18/03/16 08:42:34
「入学しても、彼女は大学にほとんど姿を見せず、海外に軸足を移し練習漬けの日々を送っていましたからね」
とは、ある日体大関係者だ。これまで五輪アスリートの高梨には特別なカリキュラムが用意されており、
「大学の教室に出向かなくても、授業を録画した映像を見てレポートを出せば単位が貰えるような形がとられていました。たとえば、日体大OGで平昌メダリストのスピードスケーター高木美帆や、現在3年生の体操日本代表の白井健三も、いちおう授業は受けていますから。事情を知る教員などから、“特別扱いにもほどがある”とか、“他学生に示しがつかない”などの批判が噴出しているのです」(同)
そもそも、以前本誌(「週刊新潮」)が報じたとおり、高梨は高校2年の修了時に“飛び級”で体育学部体育学科に入学した。学費支援に加え、父・寛也氏は大学コーチに抜擢されて給料を受け取るなど、三顧の礼で迎えられている。
そんな特待生でありながら、確かにこの4年間は世代交代の憂き目に遭い、海外の強豪ライバルに脅かされスランプが目立った。
アテが外れた
けれど、現役日体大生初の冬季五輪メダリストになったことは事実。そんな高梨に、学内から“非礼”だとの声が絶えないのには、こんなワケもあると、別の日体大関係者が明かす。
「大学としては、彼女の活躍が報じられる度に、新聞やテレビで日体大という名前が世に出るものと思っていた。つまり広告塔の役割を期待していたんです。なのに、彼女は化学メーカーのクラレと所属契約を結んでいますから、報じられても日体大の『に』の字も出ない。せっかく有名選手の囲い込みをしたのに、アテが外れた格好になった。業を煮やした大学は、父親とのコーチ契約を卒業を前に解除しています」
卒業式は3月10日に行われた。金メダルへの細き道を歩む高梨の目は、果たして泪に濡れたのだろうか。
「週刊新潮」2018年3月15日号 掲載
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