ママリサ 第22回 「ママが見ている動画事情」について調査!
ママスタと博報堂こそだて家族研究所がいまどきママの実態に迫る調査企画『ママリサ』!
今回は、「ママが見ている動画事情」について調査いたしました。子育ての毎日の中で、ネットで動画を見るママがどのような動画を見ているのか、頻度や時間帯、好きなジャンル、感動して泣いたことがあるか、また子供に日常的に動画を見せているかなどの調査を行い、興味深い結果が得られましたのでご報告致します。
- 普段の生活で動画を見るママたち、その頻度は「ほぼ毎日」見る人が過半数。
- 動画サービス利用:無料の動画共有サイトは9割が利用。料理レシピ動画、子供向け動画サービスと続く。有料の動画配信サービスは18.1%が利用。
- ネット動画を見る時間帯:平日・休日ともに22時~23時台が最多。専業ママ、産休・育休ママは10~11時台、14~15時台も利用。
- 見る場所:「居間」「ベッドやふとんの中」が2大シーン。「家事や仕事をしながら」「キッチン」も2割以上。
- よく見るジャンル:「料理・グルメ」「音楽」は2人に1人が見ている。
- ママ向け子育て感動系の動画で「感動して泣いたことがある」ママは4人中3人。
- 子供の動画視聴:「日常的に見せている」3割。「たまに見せている」を含めると7割を越え、多数派に。
- 子供に見せるのは「幼児向け番組」「アニメ」「子供自身や家族の動画」「うた・ダンス」など。「ユーチューバーの動画」も4割。
<主な調査結果のポイント>
リサーチ結果
普段の生活の中でネット動画を見る頻度は「ほぼ毎日」が過半数。
普段の生活の中でネット動画を見るママたちに頻度を聞くと、「ほぼ毎日」が53.6%と過半数になりました。ネット動画はママの生活に浸透しているようです。 使用デバイスは「スマートフォン」が94.0%と圧倒的に多く、次いで「タブレット」33.6%。また、「パソコン」21.8%よりも「インターネットに接続したテレビで再生」25.5%がやや上回りました。
Q.ネット動画の利用頻度(SA/n=381)
Q.動画を見るときに使うデバイス(MA/n=381)
動画サービス利用:無料の動画共有サイトは9割が利用。料理レシピ動画、子供向け動画サービスと続く。有料の動画配信サービスは18.1%が利用。
普段どのような動画サービスを利用するかを聞くと、YouTubeなど「無料の動画共有サイト」は92.1%と最も高く、次いで「料理レシピ動画」40.7%、「子供向け動画サービス」31.8%などがあがりました。「有料の動画配信サービス」は18.1%で5人に1人程度が利用しています。
Q.普段利用している動画サービスのタイプ(動画を見る人ベースn=381)
ネット動画を見る時間帯:平日・休日ともに22時~23時台が最多。専業ママ、産休・育休ママは10~11時台、14~15時台も利用。
平日と休日それぞれに動画を見る時間帯を聞いたところ、あまり差はなく、22~23時台に最もよく見られていることがわかりました。
Q.動画を見る時間帯(MA/n=381)
平日の視聴について内訳をみると専業主婦ママ、産休・育休ママは10~11時台、14~15時台も見ています。
Q.平日の動画を見る時間帯/就業状況別
見る場所:「居間」「ベッドやふとんの中」が2大シーン。「家事や仕事をしながら」「キッチン」も約2割。
動画を見るシーンは「居間」73.5%、「ベッドやふとんの中」62.2%となり2大シーンであることがわかりました。次いで「家事や仕事を作業しながら」24.4%、「キッチン」19.2%となりました。自由回答には「作業前や作業中に気分をアゲるために必要」という発言もあり、家事のお供に動画を楽しむ姿がうかがえます。
Q.普段、動画を見るシーン (MA/n=381)
よく見るジャンル:「料理・グルメ」「音楽」は2人に1人は見ている。
よく見るネット動画ジャンルは「料理・グルメ」50.7%がトップでした。自由回答では「料理動画を今晩のおかずを決めるのに活用」「作り方を参考にする。やる気がでる」「勉強になるし自分も料理が上手になった気分になる」「食べた事が無いものを見るのも楽しい」などの意見がありました。2位は「音楽」49.6%で「好きなアーティストのライブ動画でリフレッシュ」「気になった曲を探して楽しむ」「作業用BGMに」といった楽しみ方があがりました。3位は「子供、子育て関連」39.1%で、「子供と一緒に幼児アニメを楽しんでいる」「赤ちゃんや子供の動画は可愛くてイライラした時に見ると癒される」「子育てモノは共感できて子育て頑張ろう!と思える」などの意見があがりました。
Q. ネット動画でよく見るジャンル (MA/n=381)
ママ向け子育て感動系の動画で「感動して泣いたことがある」ママは4人中3人。
ママ向け「子育て感動系」の動画について聞いたところ、「好き」と答えた人は48.0%でしたが、「感動したり泣いたことがある」人は74.3%となりました。自分自身の妊娠~出産~子育て経験、わが子の成長を重ねてホロリとしてしまうママが多いようです。
Q. ママ向け子育て感動系の動画 好意度(n=381)
Q. 子育て感動系の動画で感動したり泣いたことがあるか(SA/n=381)
子供の動画視聴:「日常的に見せている」3割。「たまに見せている」を含めると7割を越え、多数派に。子供に見せるのは「幼児向け番組」「アニメ」「子供自身や家族の動画」「うた・ダンス」など。「ユーチューバーの動画」も4割。
動画を楽しむママたちに子供にも動画を見せるのか聞いたところ、「日常的に見せている」31.2%、「たまに見せている」42.3%となり73.5%が子供にも見せていることがわかりました。見せる動画は「幼児向け番組」55.4%、「アニメ」54.6%、「子供自身や家族を撮影した動画」51.1%が上位。次いで「うた・ダンス」43.2%、「ユーチューバーの動画」40.7%となりました。「自分が好きなものもいいけれど、子供と一緒に盛り上がれるものを見る方が好き」「夕食を作りたい時に見せる。動画は良くないという意見もあるけれどワンオペ育児だと見せないなんて無理」といったコメントがあり、動画とのつきあい方を考えながら利用している様子がうかがえました。
Q. 普段子供に動画を見せるか(SA/n=381)
Q.子供に見せる動画 (子供に動画を見せる人n=280)
- アンケート設計:
- 「博報堂こそだて家族研究所※」
- アンケート実施:
- ママスタジアム
- 調査期間:
- 2017年12月4日∼12月12日
- 調査対象:
- ママスタジアムユーザー(子育て中で月1回以上ネット動画をみたことがある女性)
(有効回答数:381件)
(専業主婦:186名、パートタイム:95名、フルタイム:54名、産休・育休中:46名)
(本人年齢20代:98名、 30代:213名、 40代:70名 )
ママリサ【ママが見ている動画事情】
※晩産化・少子化、共働き世帯の増加、夫や祖父母の育児参加など、この10年で大きく変わってきた「子供のいる家族」について、研究・提案を行う専門組織。1996年より活動していたBaBUプロジェクトを発展改組し、2012年10月設立。「妊娠期から小学生の子供を持つ家族」に関する専門知識を元に、調査、商品開発支援、広告などコミュニケーション支援、メディア開発、事業開発などを手掛ける。