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- N901iC
- 06/08/05 23:40:49
5日午後2時20分ごろ、兵庫県相生市那波大浜町の市立中央市民プールで、同市
大石町の会社員谷村英樹さん(38)の次男拓真ちゃん(3)がプール(25メートル、
深さ約1メートル)の底に沈んでいるのを遊泳客が見つけた。拓真ちゃんは遊泳客に
引き揚げられて病院に運ばれたが、約40分後に死亡が確認された。
相生署の調べでは、死因は水死とみられる。拓真ちゃんは母親と小学3年の姉、
同1年の兄の4人で市民プールを訪れ、子ども3人は当初、事故のあったプールから
約5メートル離れた幼児向けのプール(深さ40センチ)で遊んでいた。母親がプール
サイドを離れ、施設内の自販機で飲み物を買って戻ってくる間に、幼児向けのプール
から拓真ちゃんの姿が見えなくなったという。
市教委によると、同プールは67年に開業し、96年から社団法人「相生・上郡広域
シルバー人材センター」に管理を委託。事故当時、プールサイドには同センターの
高齢者スタッフ3人と、市が直接雇用しているアルバイトの大学生1人の計4人の
監視員がいたが、いずれも拓真ちゃんがおぼれたことに気付かなかったという。
プールには計約50人の遊泳客がおり、うち約40人が子どもだった。監視員の男性
(68)は「埼玉の事故を受けて注意深く監視していたが全く気づかなかった。残念で
仕方がない」と話した。
同プールは、小学3年以下の児童が25メートルプールを使う場合に、水着を着用
した保護者の同伴を義務づけている。死亡事故は開業以来初めてといい、同市は当分、
営業を休止する方針。山本肇・市教育長は「最大限の安全管理をしてきたつもりだが、
残念な事故が起きてしまった。監視体制をさらに強化したい」と話している。
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