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- 06/07/25 18:32:07
プロの道に進むことを宣言した寿希也君
元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(36=大阪帝拳)の長男寿希也君(じゅきや)君(14)が24日、プロボクサーの道を選択した。来春の中学卒業後は高校に進学せず「プロになります」と明かした。規定年齢の17歳の誕生日を待ってプロテストを受験する。現在は大阪帝拳ジムの練習生として辰吉の指導を受けながらトレーニングを行っている。「父を超える。世界を取るつもり」と力強く誓った。
寿希也君は自分でボクシングの道を選択した。「高校には行きません。プロになります」。中学卒業を来春に控えて腹を決めた。偉大な父から勧められたことはない。「自分のやりたいようにしろと言われています」。それでもボクサーを選んだのは、カリスマと呼ばれた世界王者の長男としての宿命なのだろう。
生まれた時からリングサイドにいた。父の戦う姿を見続けてきた。いつしか世界王座の奪還は、親子の夢になった。02年12月に辰吉が約3年4カ月のブランクを克服して復活勝利を飾った。元世界王者セーンに6回TKO勝ちした父に抱かれ、寿希也君は感動のあまり号泣した。そのころボクシングを始めた。
父が所属する大阪帝拳ジムには小5から通っている。今では週5日、父とともにジムワークで汗を流す。朝のロードワークも父と一緒。最近になってスパーリングも開始した。身長160センチ、体重50キロ。長い髪形に端整なマスクは、スター性も秘める。同ジムの井上トレーナーは「ボクシングスタイルはお父さんを意識してる感じ。ええパンチ打ちますよ」と素質を認める。
現在、大阪府守口市内の中学3年生。来春の卒業後は高校へ進学せずにボクシングを続けるという。関係者によると、全日本実業団選手権などアマチュアの大会に出て経験を積ませる計画もあるという。そして09年1月14日の17歳の誕生日を待ち、満を持してプロテストを受験する予定だ。
辰吉は「子供の進路は子供が決めること。親がとやかく言う必要はない」と長男の決断を前向きに受け止めている。寿希也君によれば、当初は反対していた母るみさんも「やりたいんやったら、やればいい」と話しているという。
辰吉のボクシングの原点は、亡くなった父粂二(くめじ)さんとの路上スパーリングだった。寿希也君も父辰吉とともに世界王者への道を歩む。「父を超える。世界を取る」。プロデビューはまだ約2年半も先の話だが、14歳の夢は、さらにその先へと広がっている
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