• No.3 ハマグリ全然見つからない

    26/07/02 16:20:22

    ■漁夫の利を得たベトナム

     水産物輸出の多角化戦略は、政府も積極的に後押ししている。

     2024年1月、ジェトロは経済産業省・農林水産省・在日米国大使館と合同でベトナムの加工施設を視察。参加した日本企業12社のうち複数社がベトナム企業との事業契約を結んだと、アサン・フォーラムは報じている。

     こうしてベトナムは、中国に代わる加工拠点として、最大の受け皿となった。

     海事専門ニュースポータルのベアード・マリタイムによると、ベトナムの2025年のホタテ輸出総額は約6600万ドル(約110億円)。前年の4400万ドル(約70億円)から約49%の伸びだ。2026年に入っても衰えるどころかさらに加速し、最初の2カ月だけで1810万ドル(約29億円)、前年同期比166%増を記録している。

     2025年の日本向け輸出額は1400万ドル(約22億円)、前年比173%増。日本は依然として世界最大級のホタテ供給国だが、中国向けの出荷を絞り、他市場へ振り向けている。その加工の中継地として、ベトナムが急速に台頭した。

     ベトナム水産物輸出生産者協会(VASEP)も、加工・再輸出を軸に、ベトナムがグローバルなバリューチェーンにより深く組み込まれつつあると分析する。かつて日本のホタテの加工業で栄えた中国は、一気にその座をベトナムに奪われた。

    続く

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