• No.2 ハマグリ全然見つからない

    26/07/02 16:18:33

    ■中国なしで輸出額が伸びた

     国内の消費拡大に加え、輸出先の多角化戦略でも日本は活路を開いた。

     禁輸後の11カ月間(2023年8月〜2024年6月)、日本産ホタテの世界全体への輸出総額は前年同期比45.3%減の3億2530万ドル(約521億300万円)に落ち込んだ。

     ところが中国を除くと、まったく別の姿が見えてくる。アサン・フォーラムによれば、中国以外への輸出額は2億9050万ドル(約465億2900万円)から3億1710万ドル(約507億9000万円)へ、むしろ9.1%伸びていた。アメリカが90.8%増、タイが90.1%増。ベトナムにいたっては420%増という急伸ぶりだ。

     2024年通年のデータからも、この変化が一過性でないことが読み取れる。経産省所管のジェトロ(日本貿易振興機構)によると、ホタテ輸出先の上位5カ国・地域はアメリカ(191億円)、台湾(121億円)、ベトナム(106億円)、韓国(78億円)、香港(51億円)。かつて最大の買い手だった中国は、上位のどこにも見当たらない。

     なかでも際立つのは、アメリカ市場での躍進だ。2024年、ホタテはアメリカ向け農林水産物・食品輸出でアルコール飲料、ブリに次ぐ第3位に浮上した。

     アメリカとの国境に近いメキシコ・エンセナダでは、既存のコールドチェーン(低温物流網)を活かした対米輸送網の構築が進む。ラスベガスやロサンゼルスへ24時間以内にホタテを届けられる体制が整いつつある。

     さらに、ジェトロの関連団体JFOODOはアメリカのCNNを通じ、日本産ホタテのプロモーションを展開。シーフードソースが取りあげるように、農林水産省は2024年1月、ブラジル・サンパウロで試食イベントを開催。日本からブラジルへの初の直接ホタテ輸出が実現した。

    続く

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