• No.2 トリガイ

    26/05/19 09:19:55

    ■「日常系」との決定的な違いと、「未完」への恐怖

    声優の世代交代には、欠員が出るたびに後任を立てる「漸進的交代」、ある節目で総入れ替えを行う「一斉交代」、そして先代の声質を模写し継承する「イメージ維持型」のパターンが存在する。

    過去、『名探偵コナン』においても、毛利小五郎役(神谷明から小山力也へ)など、主要キャラの声優交代は起きており、ファンはそれを受け入れ、乗り越えてきた実績がある。

    しかし、今回の山崎さんの訃報において、他の声優への「交代」ではなく、作品自体の「完結」を望む声が多勢を占めている点には、明確な理由がある。

    『サザエさん』や『ドラえもん』のような「終わりのない日常系アニメ」とは異なり、『名探偵コナン』には「黒ずくめの組織の謎を解き明かし、元の姿に戻る」という明確なゴール(本筋)が存在するからだ。

    毛利蘭という、物語のヒロインであり絶対的な精神的支柱の声を30年守り続けた山崎さんの喪失は、「代わりを用意すれば解決する」という段階を超えた。それと同時に、原作者の青山氏や、物語の核である主人公・コナン役の高山みなみの身に万が一のことがあれば、最大の謎が明かされないまま「未完のまま永遠に終わらなくなる」という、ストーリー系アニメのファンにとって最大の恐怖を呼び覚ましたのである。

    国民的コンテンツに成長した長寿アニメは、ビジネス的な観点や社会的影響力の大きさから、容易に終わらせることが難しいのも事実。

    しかし、クリエイターやキャストが第一線で活躍できる時間は決して無限ではない。山崎さんの訃報は、キャラクターに魂を吹き込み続けてきた功労者たちに敬意を払い、最も輝かしい形で物語の幕を引くタイミングをいつ、どのように迎えるべきかという重い課題を、アニメ業界とファンの双方に突きつけることになった。

    https://www.zakzak.co.jp/article/20260515-EUV5IIG3CBA5RK3IUJO3VFK6UM/

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