• No.2 夢は追いかけるものではなく、作るもの

    25/08/05 16:45:14

    だが一方で、そのAI技術の進歩で、容易かつ精巧な画像加工が可能になり、SNSの普及で性的に加工された画像の拡散する範囲や速度が急激に増し、被害が拡大した側面もある。

    制作現場では、画像データの不正コピーを防ぐ「電子透かし」の利用やパスワード管理などで一定程度の流出を防ぐ対策が模索される。ただ、製本された紙の卒アルからスキャンされた画像の対策は難しいという。紙幣に使われているようなコピー防止機能を卒アルに施す手法も考えられるが、手間やコスト面が課題となっている。

    ■「欲しい」と思われるものに

    少子化に加え、学校行事などを撮影するカメラマンの不足や物価高の影響を受け、卒アル制作の単価は上昇傾向にある。地域によっては1冊3万円以上に値上がりしており、東京都などの一部では卒アルの購入負担を軽減するための補助金を支給する自治体もある。

    さまざまな逆風にさらされる卒アルだが、依然、存続を求める声は多い。同社が昨年度に小中学校に通う子供の保護者約2万人に実施した卒アルに関するアンケート調査では、81・7%が「なくならないでほしい」と回答。「なくなってもよい」と回答したのはわずか6・1%で、卒アルの文化を残したい意向の強さを反映した結果となった。

    一方で、「分からない」との回答が12・2%を占めたが、古田氏は「無視できない数字」と危機感を募らす。「卒アルからの性的な画像加工や情報流出などのリスクがさらに高まれば、『なくなってもよい』との判断に変わる可能性がある人たちが約1割もいるということ」と分析する。

    「卒アルを存続させるためには、単純に生徒から『欲しい』と思われるものに仕上げるべく、進化させないといけない」と古田氏。最近では、付加価値を高めるため、小中学校で卒アル作りを授業に取り入れるよう働きかける活動を積極化させている。これまで一部の教師や児童・生徒のみが携わっていた編集・制作に卒業生全員が関わるようにすることで、より思い出に残る卒アルに仕上げる狙いだ。(西村利也)

    産経新聞
    https://www.sankei.com/article/20250730-6XPJTNLISFE6NH2XRQX4F6VZNM/

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