• No.3 苦あれば楽あり

    25/06/12 13:24:06

    1人目の質問者の「男女の関係を認めるのか」という質問に、山尾氏は「大変申し訳ありませんが、当時お話しした以上のことは、どうしてもこの場で新しく言葉を紡ぐことはご容赦いただけたらと思います。いろいろな思い、いろいろな立場の方がいる。私が今新たに何かお話をすれば、さまざまなご迷惑をおかけする。ただ、そういったご質問をいただくような原因はすべて私の行動と対応、その未熟さにあると思っています」と回答。

    「8年前の会見で申し上げたことは事実」とあらためて男女関係については否定したが、「説明をしないまま国政に出馬する資格があるのか」「遺族よりも自身の思いを優先するのか」「事実がないのならなぜ不倫を報じた週刊誌を訴えないのか」といった関連質問にはすべて「本当に申し訳ありませんが、お答えは控えさせてください」と繰り返し、徹底して黙秘の姿勢を貫いた。

     この日はフリーランスの記者からの質問も数多く寄せられたが、近年の謝罪会見で目立った怒号や支離滅裂な質問などはなく、質疑応答はルール順守のもとで淡々と進行した。それでも謝罪一辺倒であまりに要領を得ない山尾氏の態度に、会見終盤、質問が2巡目に差し掛かると「謝っていただく必要はないので、質問に答えてください」「これ、答弁拒否ですよ」「何のためにこんな記者会見開いたんですか? 我々は謝罪は求めてないんです。あなたの説明が欲しいんですよ」と集まった記者からはあきれや諦めにも似た不満の声が漏れた。

     とうとうと説明を求める記者たちからの追及に、山尾氏は時折「うーん……」と言葉に詰まりつつ「私の中にもいろんな思いがあるんですけど、今のこの場で思いを口にするという選択ができない。もっと自分の生の思いを、というご指摘かもしれないですけど……すみません。それについてはこの場で言葉を継ぐことが、その選択は私にはできません」と絞りだした。

     午後3時30分から始まった会見は、記者からの質問が尽きた午後6時に終了。これ以上質問しても、同じことの繰り返し。会見場には、そんな諦念が満ちていた。

    https://encount.press/archives/809345/

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