• No.2 石の上にも三年

    25/06/11 11:39:00

    須藤氏は、高校時代から政治家を志し、そのために名前を売ることを考えて格闘技を始めたと自身のサイトでも明かしていた。政治家としての姿勢についても格闘スタイルを引き合いに出し、「引くところは引いてチャンスをうかがい、勝てると思った時にいく」のように語っていた。

    そんな須藤氏にとって、勢いのある政党からの公認は絶好のチャンスだろう。最近SNSなどでは、以前と比べて突飛な発信が減っていたので、国民民主党入りの話が進んでいたとも推察できる。

    公認が正式発表された日に国民民主党や須藤氏への非難が殺到すると、その日のうちに、須藤氏は自身のXに「私の考えと国民民主党の政策の一致について」と題した文を投稿。

    ワクチンや原発の考え方について釈明したうえで「党として決定した事項に反する行動は取りません」とし、同党から提示された確認書にサインしたことを明かした。

    確認書とは、公認発表の前日に玉木雄一郎代表が公開したもので、「政策全般について、科学的根拠と事実に基づく観点から、議論及び立案を行う」「命に関わる政策分野においてはその観点を特に重視する」などと記された書面のことだ。

    玉木代表も同日に須藤氏の投稿を引用する形で署名を歓迎し、「科学的根拠と事実に基づく政策を進めます」と強調していた。

    政党が候補者に誓約書のようなものを提出させることはあっても、内容と署名の有無までを公表して大々的にアピールするのは珍しい。各社の報道でも、炎上の鎮静化を図りたい思惑があったと指摘されている。

    続く

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