- なんでも
- パート(品出し)
- 24/11/10 03:56:45
旦那が学生時代に自転車で歩行者の女性をはねてしまい、その時に相手は大怪我を負いました。身体的な欠損になるため詳しくは書けませんが、取り返しのつかない、女性が将来を悲観するくらいの傷を負わせました。
旦那はその事故の賠償の為に建て替えてくれた義両親へ今も毎月送金を続けていて、私はその話を結婚前に旦那本人と義両親から聞きました。
怪我を負わせてしまった女性は、本人の意思から「会いたくない」と、ずっと旦那からの直接謝罪を拒絶していたそうです。手紙も何度か人伝に渡した事があるそうが、返事は一度も届かなかったそうです。
その相手女性が先月、旦那の勤務先に利用者として現れました。始めは旦那の方が名前で気付き、同じ怪我がある事を確認して本人と確信し、上司に事情を話して、相手女性へ配慮する為に現場で鉢合わせないよう都合してもらっていました。逃げも隠れもしたくないけど、旦那としては、相手がずっと拒絶し続けるという事は、許せないとか、思い出したくないとか、トラウマとか、とにかく存在そのものを受け付けないという事だろうから…自分が彼女の前に現れたらいけないと思ったそうです。
ですが後日、急に彼女の担当になるよう上から言われ、現場を戻されました。理由を聞くと、旦那の名前を見て彼女も気付いたらしく、スタッフに確認したり、施設内のスタッフ紹介の写真を見て、「この人に会わせて欲しい」と頼んできたそうなのです。
旦那は数十年越しの対面を果たして、事故の傷跡を目にして、自らの犯した罪の重さを改めて思い知りました。ですが彼女は「もう謝らないでください。あなたは充分に私達家族を支え続けてくれました。もう誰もあなたを恨んでなんかいません。」と、わざわざ手紙を書いて伝えてくれたと、涙目で私にその手紙を見せてきました。
ここまでは私も、生きているうちにわだかまりがとけたようで良かったね…と、二人の再会を喜ばしく感じていました。
続きます。
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警察官