都会に行って、変わってしまった人

昨日、高校の部活のOB会がありました。
普段から地元組は集まっており、飲み会や近所のショッピングモールやホールで定期演奏会をしています。
今回は創部40周年に当たる年だったので、ハガキでOB会のお知らせを出しました。
初代から現役まで集まり、とても楽しかったです。
そこに、上京以来会っていなかった、Sに会いました。
Sは、地元にはほとんど戻らず、同窓会には参加していません。もしかして、誘われてないかも。
結婚もせず、役者に勤めていて課長になったと噂で聞きました。
久しぶりだったので、帰ろうとしていたSを捕まえて二次会に誘いました。最初は渋ったSですが、先輩達と捕まえて飲みに連れて行きました。
特に活動が活発だった代である私達と、その前後の代の有志で集まりました。

Sは全く飲みません。なので、帰りに車を運転して欲しいと頼みました。
しかし、Sは、
「私、免許持ってない。仮に持っていたとしても、他人の車は責任持てないから運転できない。」と冷たく言いました。

ある先輩が、
「さすが課長さま。事故ったら経歴に傷つくもんね」とイヤミを込めて言いました。

Sは、
「そうですね。」と、冷静。

つまんない、白けました。
私が
「Sは短大卒でしょ。よく課長になったね。けど今期逃したね。今日は独身OBも来てるからチャンスだよ」と話をふりました。

するとSは
「先輩達やみんながご承知の通り、勉強しか取り柄がないからね。結婚はしなくても、パートナーと旅行行って楽しく過ごしてますよ。結婚だけが全てじゃないし。保護猫を預かる活動もしてるから、遠出はできないけど、一緒に泊まれる宿を探したり、ペットシッター利用したりするし。まぁ、猫ちゃんが子どもかな。」と、笑ってました。

昔から勉強が得意で、猫ばっかり追いかけて、変わり者だと言われてました。
容姿は課長さまだからか、品の良さげな服装や、バッグを持っていました。