徒競走
イギリスで最も体重が重いことで知られていたジェイソン・ホルトンさん(Jason Holton、33)が先月27日、サリー州の病院で亡くなったことが明らかになった。
ジェイソンさんは少なくとも8年間は外出することがなかったそうで、肥満者用に補強された市営のアパートの一室でオムツをつけて食事をし、音楽を聴く、テレビを見る、ゲームをする、タバコを吸うといった生活を続けてきた。
歩くことはできず、心臓を拍動させ血圧を安定させるための薬が必要で、股間や脚にできたリンパ浮腫に苦しみ、レイサさんの介護を頼りに生きてきた。
また睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を患っていたため、夜は専用のマスクを装着せねばならず、ここ数年は敗血症、臓器不全、血栓、呼吸不全、脳卒中で何度か瀕死の状態に陥っていた。
それでもタバコは止めず、エナジードリンク「モンスター」を15本一気に飲むこともあったそうで、昨年10月のインタビューでは「最も重い時の体重は365キロだった。今の体重は298キロ(47ストーン)で、肥満度の指標のBMIは通常の3倍以上の89.1。体重は減らないよ」と明かし、こう訴えていた。
「自分が生き抜く最後の希望は、注射するタイプの肥満治療薬、ウゴービ(セマグルチド)だ。ただ、この薬は国民保健サービス(NHS)を通しての入手が困難で、僕の時間は限られている。政府はどうか、僕のような重症の肥満患者が優先的に薬を入手できるようにして欲しい。6週間でもいいから、薬を試してみたいんだ。」
https://japan.techinsight.jp/2024/05/ac05060907.html
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