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1965年、日本初のブライダルファッションデザイナーとして活躍した。70年代には、それまで貸衣装がメインだった日本のウェディングドレスに対し、「OLの1ケ月のサラリー(=給与)で買えるウェディングドレス」を発表し、人気が急拡大。桂さんが業界に足を踏み入れたとき、日本でのウェディングドレスの着用率は3%にとどまり、和装による神前挙式が97%だったが、現代では桂さんの活躍もあって日本中にウェディングドレスが広まった。
桂さんの活躍は国内にとどまらない。81年、ニューヨークショーで代表作となる「ユミライン」を初披露した。93年にローマ法王へ祭服を献上、99年に東洋人で初めてイタリアファッション協会正会員となり、ローマオートクチュールコレクションに参加。2010年、全米ブライダルコンサルタント協会から世界で4人のみ与えられている名誉会員の称号を授与された。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ニューヨークなどのショーが中止になり、外出する機会が減ったため、足腰が弱まったという。3年ぶりのコレクションとなった23年3月、車椅子に乗って会場入りし「ほとんど毎日足のマッサージに来てもらっています」と告白。それでも「ほかに悪いところはないと聞いています」といい、取材に対する受け答えもしっかりしていた。今後についても「私はこの仕事にかけていますから。日本を一番ウェディングが美しい国、ウェディングでハッピーになる国にしたい。今もそれは変わっていないです」と、仕事に対する情熱を燃やし続けていた。- 0
24/04/30 10:57:28