母親らが6歳児を鉄パイプで殴って殺害 ⇒検察｢殺意無いから殺人罪じゃないです！｣【兵庫】

6歳男児を暴行して死亡させ遺体をスーツケースに入れて遺棄　母親ら4人を傷害致死罪などで起訴

2024年4月9日(火) 18:48
読売テレビニュース

　去年、神戸市西区で6歳の男の子の遺体が見つかった事件で、検察は9日、殺人などの疑いで逮捕された男の子の母親とそのきょうだい、合わせて4人を、傷害致死などの罪で起訴しました。

　傷害致死などの罪で起訴されたのは、神戸市西区に住む穂坂沙喜被告（35）や、そのきょうだいの大地被告（32）、朝美被告（31）、朝華被告（31）の4人です。

　起訴状などによりますと、4人は去年6月、沙喜被告の長男の修くんを、床にうつぶせにして背中を鉄パイプで殴ったり、背中の上に乗って繰り返し踏みつけたりするなどの暴行を加え死亡させたうえ、遺体をスーツケースに入れて草むらに捨てたとされています。

　自宅付近の防犯カメラには、事件当日、4人がスーツケースを運んで外出する姿が映っていたほか、その後、大阪市や京都市などを転々としていたことも分かっていました。

　兵庫県警は4人を殺人などの疑いで逮捕し、大地被告が一家を支配する立場で犯行に及んでいた可能性があるとみて、調べを進めていました。

　神戸地検は鑑定留置を経て、刑事責任を問えると判断し起訴したとみられますが、殺意を立証するだけの証拠が得られず、傷害致死の罪に変更したとみられます。

　一方、事件が発覚するきっかけとなった、4人の母親に対する監禁・傷害事件については、不起訴としました。

読売テレビニュース公式チャンネル
https://m.youtube.com/watch?v=IphM0t_ruWQ