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- 23/12/01 15:54:37
露がフィンランドに移民送り込み NATO、ハイブリッド戦争批判 「パック旅行」斡旋も
2023/11/29 11:11
[写真]フィンランド北部サラの国境検問所で警備当局者に連れられていく移民ら=23日(ロイター)
【ロンドン=黒瀬悦成】北大西洋条約機構(NATO)は28日、ブリュッセルで外相会合を開いた。ウクライナを侵略するロシアが、4月にNATO加盟国となったフィンランドに不法移民を送り込み、同国社会に揺さぶりをかける「ハイブリッド攻撃」を展開している問題などに関し、NATOの結束を確認した。
フィンランドでは今月に入って不法越境者が急増。これまで1日あたり1人以下だったのが、今月は既にイエメンやシリア、ソマリアなど中東や南アジア出身の計約900人がロシア経由で入国した。
フィンランドは28日、全てのロシア国境の検問所を30日~12月13日の2週間、物流を除き閉鎖すると発表した。今月18日にはすでに利用者の多い南東部の検問所を一時閉鎖している。
NATOのストルテンベルグ事務総長は28日、ロシア政府が移民をフィンランド国境に送り込んでいるとの認識を示した上で、「フィンランドに圧力をかける道具として移民を使っている」と批判し、NATOとしてフィンランドに連帯していくと強調した。
フィンランドでの事態は移民危機を人為的に作り上げ、移民問題に悩む欧州諸国を揺さぶることが狙いとみられ、ロシアによる軍事と非軍事的手段を組み合わせたハイブリッド戦争の一環とみなされている。
ロシアは関与を否定するが、現地からの報道では、移民らは出身国からロシアまたは露同盟国のベラルーシを経由してフィンランド国境に到達するまでの旅費や交通手段などを一まとめにした「パック旅行」を何者かにあっせんされたという。
過去には、2021年にもベラルーシから欧州連合(EU)加盟国のポーランドとリトアニアに移民が殺到したことがある。
外相会合ではNATOが22年の戦略概念で「体制上の挑戦」とした中国への対応も議題となった。ストルテンベルグ氏は28日の記者会見で「中国による威圧的な政策が私たちの安全保障に与える影響を明確に認識しなくてはならない」とし、地球規模である中国の脅威に対抗するためインド太平洋の友邦国との連携強化を訴えた。
外相会合は2日間の日程。29日にはNATOとウクライナの連携緊密化に向けた「NATO・ウクライナ理事会」を外相級で初めて開催し、NATOとしてウクライナへの軍事支援を改めて確約する。また、ウクライナのNATO加盟に向けた「優先的に改革すべき事項」について勧告する見通しだ。ウクライナからはクレバ外相が参加する。
産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20231129-OTPEFM3QHZIHJLCKAD3MNNNIGA/
・フィンランド、露国境全検問所を一時閉鎖
https://www.sankei.com/article/20231129-UCJWZ7QZ4FKEBKCLKULZQ3NEEQ/
・露の「ハイブリッド攻撃」非難 フィンランド、検問所閉鎖
https://www.sankei.com/article/20231125-2N2L3NN4QZKD5CRXH3VIF6FFZU/
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