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韓国で大発生「トコジラミ」日本でも拡大のおそれ、専門家警鐘「殺虫剤成分に耐性」強力トコジラミも 対策は?
山陰放送
2023年11月27日(月) 16:42
韓国で大発生「トコジラミ」日本でも拡大のおそれ、専門家警鐘「殺虫剤成分に耐性」強力トコジラミも 対策は?|TBS NEWS DIG
今、韓国で「トコジラミ」が大流行していて、日本でも感染が広がるおそれが出ています。夜、寝ている人の血を吸い、激しいかゆみを伴う別名「ナンキンムシ」。インバウンドの復活とともに日本でもどんどん被害は増えると専門家は警鐘を鳴らします。
先月、米子-ソウルを結ぶ国際定期便が4年ぶりに再開するなど、韓国旅行がぐっと近くなった一方で、少し心配なことが起きています。
韓国に住む人に聞いてみると…
韓国の学生
「トコジラミですかね。10月末に大学の寮でいっぱい出てきたって聞いてて。地下鉄も危ないとか」
今、韓国で大きな問題となっているのが「コロナ」でも「インフルエンザ」でもなく、「トコジラミ」の大流行。
トコジラミはカメムシの仲間で、別名ナンキンムシとも呼ばれ、体長は5ミリほどの害虫です。
日中は寝具や家具、カーテンレールの隙間などに潜んでいますが、夜行性のため、夜になると活動し、寝ているの人の血を吸います。
刺されると患部が赤く腫れ、激しいかゆみを伴います。
韓国の学生
「一度出たら殺しにくいと聞いているので、移ったりしていて、それが心配です」
韓国国内では、大学寮や地下鉄、宿泊施設などで確認され、各所で消毒作業などが行われています。
韓国での「トコジラミ」の大発生。日本も他人事ではありません。
兵庫医科大学皮膚科学 夏秋優 教授
「殺虫剤抵抗性トコジラミという、この新しいタイプのこの新しいタイプのトコジラミが今世界中で広がっています」
戦後しばらくは蔓延していた「トコジラミ」ですが、強力な殺虫剤の登場や生活環境の変化で一時国内から姿を消しました。
しかし、ここ10年ほどで殺虫成分に耐性をもった強力な「トコジラミ」が出現。全国の相談件数も2009年と比べると5倍以上に増加しています。
そして、繁殖力が強く拡散性のあるトコジラミ。専門家は、コロナ禍が明け、観光やビジネスの人流が復活した今、日本でのさらなる大発生に警鐘を鳴らしています。
兵庫医科大学皮膚科学 夏秋優 教授
「トコジラミの被害は一時的にちょっとこの3年間は少なかったんですけども、やはり旅行とかあるいはインバウンドの方も多くなったことで、トコジラミ被害はさらにまた増えてきていますので、おそらく日本でももう世界と同じようにこれからどんどん被害は増えると思います」
旅行先で被害を防ぐ対策や、日本に持ち込まない方法はあるのでしょうか。
兵庫医科大学皮膚科学 夏秋優 教授
「例えばカーテンだったり、それから畳であったり、柱の隙間だったりその黒いシミのような形で、血糞のあとが残るんですよね。この小さい点々とした黒いシミに相当する部分、これがトコジラミが生息していることを表す一つの証拠になります」
宿泊する室内にトコジラミ特有の黒いふん=血糞のような物がついていないかをまず確認する。
そして、衣類やキャリーケースに知らず知らずの間に紛れ込むため、荷物は床に無造作に置くのではなく、大きな袋などに入れてトコジラミの付着をブロックする対策などが有効だといいます。
兵庫医科大学皮膚科学 夏秋優 教授
「バッグとかスーツケース衣類などをお部屋の中に脱ぎ散らかさないということが、トコジラミを下手に持ち帰らない一つの大きな対策になります。そこら辺だけきっちり認識していれば、さほど過剰に恐れる必要はないかなと思っています」
また、引っ越しの際に使う荷物を入れる段ボールやレンタル家具などにくっついていて、家に入り込む可能性もあるのだそう。
繁殖力が強いトコジラミ。水際で防ぐことが大切です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/859885?display=1
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