美川憲一、ジャニー氏性加害うわさ「知ってました」

歌手の美川憲一（77）が、ジャニー喜多川氏（19年死去）による性加害問題について言及した。

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　11日、都内で秋恒例のコンサート「ドラマチックシャンソン2023」を開催。本番前のリハーサル囲み取材に応じ、まずは同コンサートへの思いや来年でデビュー60周年を迎えることについてなどを語った。その後「最近芸能界も騒がしく、こういう水の向け方もあれですが、気になるニュースはありますか」と問われると「皆さん聞きたいのはジャニーズでしょ」と語り始めた。

　まずは、7日に行われたジャニーズ事務所の会見について言及。会見では藤島ジュリー景子氏の社長退任や、東山紀之の新社長就任が発表され、ジャニー氏の性加害を事務所として認めた。美川は「ジュリーさんが会見に出てこないといううわさもありましたけど、しっかりと対応。よかったんじゃないですか。謝罪したことは大きなことだったと思います」と語った。

　また、東山の新社長就任については「脂も乗ってきて、主演のドラマや司会のお仕事もあって本当は辞める必要はないと思うけど、やっぱり2股はかけられないっていう。ジャニーズ帝国をそのまま引き継ぐのは並大抵なことじゃないと思います」と語った。ジュリー氏とは何度も食事に行くなどの親交があったといい「非常に大変な思いもしたと思います。これから被害者としっかり向き合って、補償の問題とかもありますからね。ちゃんと差し上げて欲しい。そうじゃないと前に進まないですから」と気遣った。

　事務所名が変わらず「ジャニーズ」であることについては「『ジャニーズ』っていう言葉はジャニー喜多川さんのイメージがありますけど。ジャニーさんとメリーさんがつくられた訳ですから。あれだけ大きなジャニーズ帝国をおつくりになられた。それはどんなことがあっても、私の意見としては名前は変えずにおやりにやった方がいいと思います」と私見を述べた。

　はっきりとした口調で答える姿勢に、報道陣からさらに踏み込んだ質問を受けた。ジャニー氏の性加害についてのうわさを聞いたことがあるかどうかを問われると「もう、ずっと知ってましたから」ときっぱり。「暗黙の了解で見てみない振りをしてっていう。マスコミの方たちもそうだったと思う。あの時代の時は皆そういう気持ちで。触れてはいけない、言ってはいけない。そういう時代でしたから」と包み隠さずに明かした。

　加えて「だから井ノ原君がおっしゃったこと、非常に印象に残りましたね」と、会見で井ノ原快彦が「被害に遭われた方が相談できない空気があったと思う。えたいの知れない、それには触れてはいけないという空気があった」と表現したことに共感した。

　触れてはいけない話題と思いつつも、過去にジャニーズ所属タレントにうわさの真相を聞いたことがあったと明かした。しかし「聞いても言わなかったです。しっかり口を結んでお話になりませんでした。笑ってごまかしてましたね。そういう時代でした」と口を割らなかったという。今後、ジャニーズを応援していきたいかどうか問われると「そうですね。応援していきます」と答えた。最初から最後まで「芸能界のご意見番」らしく、率直な思いを口にした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/431fe81300be4bf172c834d00327948c61337267