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なぜこんないい加減な描写ばかりになったのか…。終盤にかけてのグダグダぶりに視聴者もあきれ果てていたようだ。
「最終回の楽屋には梅丸少女歌劇団時代の同僚らに加え、かつてのマネージャーだった山下や村山興業の東京支社長だった坂口らもお祝いに駆け付けました。最終回ならではのキャスト全員集合に視聴者が沸くなか、東京にいない人からの手紙も届いていましたが、その手紙が時代考証を無視した代物だったのです」(テレビ誌ライター)
スズ子の故郷である大阪から手紙を送ってきたのは幼馴染のタイ子。いまでは地元で旅館の仲居をしているという。手紙に記された住所は大阪市福島区で、スズ子の実家だった銭湯のはな湯もあった場所だった。
時代考証ミスはタイ子が記していた住所だ。
福島区に町名としての「福島」が誕生したのは昭和50年のこと。作中の昭和32年にはまだ上福島北や上福島中といった町名が使われており、福島〇丁目は存在していなかった。すなわちタイ子が送った手紙では、未来の住所が記されるという考証ミスが露わになっていたのである。
「もう一つはSayo Brownこと小夜が送った手紙に書かれていた住所です。そこには『Los Angeles, CA 90227』と書かれており、この『90227』はジップコードと呼ばれる郵便番号のこと。たしかに90227はロサンゼルス市内を示す番号ですが、問題はアメリカでジップコードが導入されたのが昭和38年(1963年)だったことにあります」(前出・テレビ誌ライター)
つまり作中の昭和32年にはジップコード自体が存在しておらず、自分の住所にジップコードを書き添えることもまた、あり得なかった。こちらはより明白な時代考証ミスだと言えるだろう。- 2
24/04/22 13:36:10