- なんでも
- お花見(まだ咲いていない)
- 23/05/27 15:35:39
5月以降、国内の学校でインフルエンザの集団感染が相次いでいます。なぜこの時期に感染が広がったのでしょうか。考えられる理由
ウイルス感染症は季節に関係なく流行
日本では、ウイルス感染症は冬に流行する印象が強いと思いますが、流行と温度・湿度はあまり関係性がないという報告があります。例えば、新型コロナウイルスが夏に感染が収まることはなかったかと思います。また、夏に冷房を効かせ過ぎると、鼻や喉の粘膜の機能が低下するため、ウイルス感染症にかかりやすくなります。
インフルエンザワクチンの接種率の低下
コロナ渦でインフルエンザウイルスの感染者が大幅に減ったことで、自治体の助成で接種できる高齢者を除き、個人のワクチン接種率が大幅に低下しました。
ワクチンの効果は、接種してから5カ月程度で消えます。コロナ禍以前は、11月から翌年3月の間にインフルエンザワクチンを接種する人が多く、4月から5月はワクチンの効果が持続していた可能性があり、インフルエンザの発症が抑制されていたと考えられます。
流行前にインフルエンザワクチンを接種する
流行前にインフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザに感染したときの重症化や死亡率を下げることができます。1歳以上の乳幼児や高齢者のほか、基礎疾患のある人やそのご家族は、毎年流行前のワクチン接種をお勧めします。
インフルエンザワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに2週間ほどかかるため、流行の2週間前までにワクチン接種を完了しておく必要があります。国内で流行するのは、毎年12月から翌年3月ごろなので、12月よりも前に接種が完了するよう計画を立てておきましょう。先述のように、ワクチンの効果は接種後、5カ月程度で消えるので注意してください。
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