- なんでも
- 久松公園
- 23/04/24 20:08:04
「親の皆さん、罪悪感を持つのはやめ、子供が自分の道を見つけるのを応援しましょう。学校での教育が学業成績に及ぼす影響は微弱なので、法外な値段を払わなければならないような学校に子供を通わせる必要はありません」
行動遺伝学の権威、ロバート・プロミンは迷える親たちにそう呼びかける。
フランスの週刊誌「レクスプレス」に掲載された彼のロングインタビューは、私たちの「教育」や「家庭環境」に対する先入観を覆すものだった。
(中略)
プロミンは双生児や養子の研究で特に知られる。その研究により、遺伝率というものが定量化できるようになったからだ。遺伝率とは、ある集団内の個人の形質の差を、遺伝がどれくらいの割合で説明できるかという物差しだ。
「目の色」(95%)や「身長」(80%)の遺伝率が高いと言われても意外に思う人はいないだろう。だが、行動遺伝学の発展により、自閉症(70%)や統合失調症(50%)といった複雑な障がいの遺伝率がかなり高いだけでなく、学業成績(60%)や一般知性(50%)の遺伝率も高いことがわかっているのだ。
「氏か育ちか」、「生得論か、それとも経験論か」──議論が延々と繰り広げられてきたこの難問にプロミンが示したのは、「生得的なもの、つまり遺伝“資本”が個人の資質の半分以上を決めることが多い」という事実だ。
https://courrier.jp/news/archives/320547/
- 0 いいね