<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦

匿名

お花見(八分咲き)

23/03/10 01:10:44

「カラスの刺し身を食べに来ませんか?」。取材で知り合った男性から誘われ、のけ反った。県内の一部地域に伝わる食文化とのことだが、水戸支局在勤四年目にして初めて聞いた。ジビエ(野生鳥獣肉)料理は嫌いでないし、実はカラスも焼き鳥ならぬ「焼き烏(からす)」なら試したことはあるのだが、生食となると話は別。悩んだ末、「やめた方がいいんじゃないか…」と心配する上司をよそに、好奇心が勝って行ってみることにした。さて、お味の方は-。
 カラス料理愛好家の集いに交ぜてもらったのは二月中ごろ。今季の県内の狩猟期間(昨年十一月十五日〜二月十五日)が終わるギリギリのタイミングだ。
 こちらが新聞記者なので、男性は「ゲテモノを食べていると眉をひそめる人もいるので、あまり詳しく書かれてしまうと…」と心配している。具体的な場所や参加者の個人名を伏せるのを条件に、記事にすることを認めてもらった。「ひたちなか市の某所」とだけ記しておく。
 ひたちなかは、隣の那珂市や東海村と合わせて国内シェアの九割を誇る干しいもの産地。男性いわく、この辺りのカラスは捨てられたサツマイモの皮をエサにしており、その肉は「スイートポテトのような味」なのだとか。半信半疑のまま、男性が運転する車で会場のお宅へ向かう。
 道中、昨年亡くなった石原慎太郎さんを思い出した。東京都知事時代に都内のカラス撲滅に取り組み、「カラスのミートパイを東京名物に」と宣言していたが、あれはかけ声倒れに終わったのだろうか。

コメント

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  • No.1 お花見(八分咲き)

    23/03/10 01:12:07

    ◆ビールに合う
     大きないろりのある部屋に到着。カラスの剥製が飾ってある。十数人で車座に着席した。男性は「カラスを食べると声が良くなる。マリア・カラスのように」などと軽口をたたいている。この家のご主人が食前にふるまってくれたマツブサという薬草のお茶が、滋味たっぷりでうまい。
     この日、カラス狩猟歴四十年というご主人が用意してくれたのは、ハシブトガラスとハシボソガラスの二種類、計十三羽。まずは串に刺したモモ肉を、いろりの灰に立てていく。
     焼き上がりを待つ間に、ムネ肉の刺し身(しょうゆ漬け)が出てきた。一羽で数十グラムしか取れない希少部位。レバーを思わせる、かなり濃い赤身だ。
     まずは一切れ。柔らかい。味や食感は馬肉や鯨肉の刺し身に近いか。スイートポテトとは違う気がするが、確かに臭みは全然ない。続けて二切れほどいただく。「さっぱりしていて食べやすい」と、他の初参加者の箸も進んでいた。
     一方、炭火で時間をかけて焼いたモモ肉は筋肉質で非常に硬い。とはいえ、ニンニクを利かせた味付けが絶妙で、けもの臭さも皆無。ビーフジャーキーのような食べ物だと思えばいける。「ビールに合いそうだね」との声も上がった。
     常連さんの一人が「カラスを食べた後は、しばらくカラスが寄り付かなくなる」と、何やら物騒なことを話している。念のため、帰宅してすぐにシャワーを浴び、着ていたものは全て洗濯機にぶち込んだ。心配だったおなかの具合は、翌日まで何ともなかった。

  • No.2 お花見(八分咲き)

    23/03/10 01:12:44

    ◆世界平和に
     後日、カラス肉の扱いについて県の担当部署に確認しておいた。
     カラス肉を調達する方法は、免許が必要な「狩猟」と、わななどを用いる「有害鳥獣駆除」の二通り。環境政策課によると、県内の捕獲数はともに年四千羽前後で推移している。
     基本的には、煮て食おうが焼いて食おうが自由とのこと。だが生食については、生活衛生課の担当者から「食中毒のリスクはかなりある。禁止されているわけではないが、控えてほしい」とくぎを刺された。
     カラス料理研究家・塚原直樹さんが著した「本当に美味(おい)しいカラス料理の本」(SPP出版)という本も手に取ってみた(元都知事が推していたミートパイのレシピも載っている)。カラス肉は高タンパク、低脂肪、かつ鉄分やタウリンも豊富でヘルシーな食材だと太鼓判を押しつつ、やはり「生食は絶対にやめましょう」と書いてある…。
     そうは言っても、カラスの刺し身は想像以上に魅力的だった。牛肉のユッケや「とりわさ」のように商業ベースに載せるのはハードルが高いだろうが、この貴重な食文化がゲテモノ扱いされたまま先細ってしまうのはあまりにも惜しい。
     他では味わえないごちそうを存分に堪能した日、別の常連さんが力説していた。「食べ物への偏見は差別につながる。偏見をなくすことが世界平和につながるんです」。膝を打った。

  • No.5 お花見(八分咲き)

    23/03/10 01:27:54

    カラスの肉と文化について
    カラスの肉は食用には適さないと考えられていますが、食用にする地域や文化もあります。茨城県の一部地域では、太平洋戦争終了後、カラスの胸肉を生食(刺身)してきた経緯があり、現在でも続いておりいます。ジビエ肉として特産品にする声も上がっています。
    カラスの肉には、重金属や農薬の残留もなく、微生物検査においても問題がなく、食肉としての安全性も認められています。勿論、食用に適する個体は、人間の生活圏から離れた野山に生息する個体であり、人間の生活圏でゴミを漁る個体は捕獲してはいけません。
    また、カラス肉の栄養面は、鶏肉と比較して鉄分が高いことが分かっています。 近年ではフランス料理などにも登場しています。

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*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

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