• No.1 お花見(八分咲き)

    23/03/10 01:12:07

    ◆ビールに合う
     大きないろりのある部屋に到着。カラスの剥製が飾ってある。十数人で車座に着席した。男性は「カラスを食べると声が良くなる。マリア・カラスのように」などと軽口をたたいている。この家のご主人が食前にふるまってくれたマツブサという薬草のお茶が、滋味たっぷりでうまい。
     この日、カラス狩猟歴四十年というご主人が用意してくれたのは、ハシブトガラスとハシボソガラスの二種類、計十三羽。まずは串に刺したモモ肉を、いろりの灰に立てていく。
     焼き上がりを待つ間に、ムネ肉の刺し身(しょうゆ漬け)が出てきた。一羽で数十グラムしか取れない希少部位。レバーを思わせる、かなり濃い赤身だ。
     まずは一切れ。柔らかい。味や食感は馬肉や鯨肉の刺し身に近いか。スイートポテトとは違う気がするが、確かに臭みは全然ない。続けて二切れほどいただく。「さっぱりしていて食べやすい」と、他の初参加者の箸も進んでいた。
     一方、炭火で時間をかけて焼いたモモ肉は筋肉質で非常に硬い。とはいえ、ニンニクを利かせた味付けが絶妙で、けもの臭さも皆無。ビーフジャーキーのような食べ物だと思えばいける。「ビールに合いそうだね」との声も上がった。
     常連さんの一人が「カラスを食べた後は、しばらくカラスが寄り付かなくなる」と、何やら物騒なことを話している。念のため、帰宅してすぐにシャワーを浴び、着ていたものは全て洗濯機にぶち込んだ。心配だったおなかの具合は、翌日まで何ともなかった。

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