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- 匿名
- 23/03/08 16:54:47
「保育園落ちた日本シね」から7年…「学童落ちた」SNSに投稿相次ぐ “留守番の練習”を提案する自治体も【news23】
3/8(水) 0:32TBS NEWS DIG
2016年、「保育園落ちた、日本シね」と題した匿名ブログに端を発し、待機児童の問題が注目されました。そして今、小学生の子を持つ親から、「学童落ちた」「仕事辞めなければ」「ある意味異次元」といった悲鳴のような訴えがSNSに投稿され波紋を広げています。保護者に「留守番の練習」を求める文書を送った自治体も…。
「頭が真っ白…」 共働きなのに“学童落ちた”
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都内に住む伴さん一家。2023年2月に届いた一通の通知書により、4月からの暮らしが見通せない事態になりました。
伴さん(30代)
「(通知書を見せながら)これですね。空きが無いので“待機とします”と」
長男のりんたろう君が通う予定だった学童に落ちたのです。
放課後児童クラブ、いわゆる学童保育は、共働き家庭などの小学生を放課後に預かる施設で、保護者の勤務状況などをもとに自治体が受け入れる児童を決めます。
4月から2年生になるりんたろう君は、その学童に入れないため、放課後から両親が帰宅するまで一人で過ごさなくてはならないのです。
伴さん
「頭真っ白でした。え!?え!?って二度見した」
ーー春からどうなる?
伴さん「…どうしようね」
りんたんろう君「どうにもできない」「会社辞めるわけにはいかない?」
伴さん「会社は辞められないね」
りんたろう君のように空きを待つ児童は、2022年より約1割増えて1万5000人に上っています。
ーー春から学童に行けないと聞いてどんなことを思った?
りんたろう君「学校でもすごく仲良しの子が学童に受かったから、その子と離れるのが…」
伴さん
「一刻も早く何とかしてほしい。『これからします』ではなく実際(学童に)落ちているので、いま助けてほしい」
“留守番の練習を”自治体からの提案に…
待機学童が増える中、自治体が保護者に送った文書が波紋を広げています。
「現状では2年生から待機児童の発生が見込まれます」
「留守番の練習や祖父母等の協力等の代替手段について検討していただき、新年度における準備を進めていただければと思います」
1月にこの文書を送った静岡県島田市。
「留守番の練習」の提案に市民は…
母親
「1、2年生で(子どもを一人で)置いておくのは厳しいなと。留守番の練習というのも難しいなと思いますね」
母親
「仕事を優先したら子どもは産めないだろうし。子育てしづらい現状があるのかなと思う」
市の担当者
「増加した新1年生を優先して受け入れることになるので、結果的に2年生や3年生に進級する児童は優先順位が下がってしまう」
静岡県島田市では、子ども4人に1人が学童の申し込みをしていて、2022年12月の時点で143人が待機見込みの状態でした。
市は、「少しでも早く対策をとって欲しい」との思いから、留守番の練習などを提案したといいます。
島田市役所 子育て応援課 森川利久 課長
「不安を煽るだけでなく、市としても待機児童解消に動いていると発信できればと。(学童を)増やせば増やすだけ申込も増える傾向なので、なかなか追いついていないのが現実」
学童保育はなぜ増えない?「縦割りの弊害」の声も
政府はどう考えているのでしょうか。
加藤勝信 厚労大臣
「総理からも子ども対策の強化に関して、学童保育について質・量、両面から強化を進めると指示もありました。早期に学童保育における待機児童解消を図っていきたい」
国も学童保育を増やそうと学校施設の活用を行っていますが、思った以上に進んでいない現状があると専門家は指摘します。
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